「毎年20万人以上が受けるのに、合格率は低い……自分もいける?」
「合格ラインが変わるって聞くけど、何点を目指せば安全?」
結論:合格ラインは相対評価で毎年動きますが、実戦力で“35点以上を安定取り”できれば合格圏。
社会人は夜20分固定+スキマ学習に切り替え、宅建業法(40%)で9割を先に固めるのが最短です。
合格率の推移(過去10年)と目安点
宅建の合格率は概ね15〜17%で安定。受験者の多数は社会人です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
|---|---|---|---|---|
| 2015 | 194,926 | 30,028 | 15.4% | 31点 |
| 2016 | 198,463 | 30,589 | 15.4% | 35点 |
| 2017 | 209,354 | 32,644 | 15.6% | 35点 |
| 2018 | 213,993 | 33,360 | 15.6% | 37点 |
| 2019 | 220,797 | 37,481 | 17.0% | 35点 |
| 2020 | 168,989 | 29,728 | 17.6% | 38点 |
| 2021 | 209,749 | 37,579 | 17.9% | 34点 |
| 2022 | 226,048 | 38,525 | 17.0% | 36点 |
| 2023 | 219,000 | 34,300 | 15.6% | 35点 |
| 2024 | 217,300 | 36,200 | 16.7% | 36点 |
目安:35〜36点前後が中心。年度で上下しても「35点を安定して取れる力」があれば通用します。
合格ラインはどう決まる?(仕組みの理解)
- 相対評価:受験者全体の上位15〜17%前後が合格。
- 合格点が動く理由:
- 問題が易しければ → 合格点↑(例:37〜38点)
- 難しければ → 合格点↓(例:34〜35点)
だからこそ、特定年度の“運”に頼らず、確実に積み上げて35点ラインを超える設計にします。
受験者の中心は社会人(30〜40代)
- 30代・40代が大きな割合を占めます。
- 不動産実務者だけでなく、リスキリング・副業目的も増加。
「時間がない」を前提に、低エネルギーな学習設計に切り替えるのが成功率を左右します。

学習時間の目安と“作り方”(低エネルギー設計)
- 必要時間:初学者で300〜400時間(法律経験者は200〜250時間でも可)
社会人の現実的な内訳
- 夜の机学習:最大20分(固定)
− 過去問の「図+正誤の決め手」だけを余白に1行メモ。清書しない。 - スキマ学習:40〜80分(通勤・家事・移動)
− 音声講義と一問一答アプリで反復。倍速OK。
| 期間 | 平日 | 休日 | 合計目安 | 手応え |
|---|---|---|---|---|
| 半年 | 夜20分+スキマ60分 | 3h | 約350h | 合格射程 |
| 9か月 | 夜20分+スキマ40〜60分 | 2〜3h | 約400h | 余裕増 |
| 1年 | 夜20分+スキマ40分 | 2h | 約500h | 余裕あり |
夜に1時間は不要。 疲労帯は20分固定、残りは耳とアプリで稼ぐのが継続のコツ。
合格ラインを超える“点の取り方”設計
1) 宅建業法(20問=40%):最優先/9割狙い
- 最初の2か月は全振り。
- 過去問の各肢に正誤の根拠を1行メモ(過去問本の余白に集約)。
- 頻出:報酬額/35条・37条(説明書面)/8種制限/保証協会・営業保証金。
→ ここで18/20を確保すれば、合格ラインが一気に近づきます。
2) 権利関係(民法等 14問):図で人物関係→消去法
- 人物関係を図にして、設問の核心を掴む。
- 頻出:意思表示(錯誤・詐欺・強迫)/解除・取消/賃貸借/相続/時効。
- 夜は“図+決め手”だけ20分。通勤は1.5〜2倍速で耳回転。
3) 法令上の制限(8問):数値×用途を表で丸暗記
- 建ぺい率/容積率/用途地域/開発許可 などをカード or アプリで反復。清書は不要。
4) 税・その他(8問):直前の数値確認で落とさない
- よく出る税と統計の最新数値だけ拾う。深追いはしない。
学習手順(ノートなし・過去問集約)
- テキストは1冊に固定(図表が多い「1冊完結型」)
- 過去問10年分
- 1周目:解説を読みつつOKに✔
- 2周目:時間計測/間違えた理由を1行
- 3周目:間違えた肢だけ高速反復
- 模試:回数<復習密度
- 2時間で50問。宅建業法→法令→権利→税の順で“確実に取る”。
- 間違いの原因を過去問本に1行追記(ノートは作らない)。
直前に開くのは過去問本そのもの。弱点の印と1行メモが“地図”になります。

間違いノートの作成は時間がかかってしまい効率が悪いので、やめましょう。
法改正・情報更新(独学の弱点つぶし)
- 8月ごろの「改正ポイント」は無料記事や動画で確認。
- 国交省の公開情報は直前にまとめてチェック。
- 疑問は1日1つだけSNS/Q&Aで解決(散らかさない)。
体験談(短くリアルに)
- 42歳・営業
夜は子ども就寝後20分だけ。「図+決め手」メモで回転が上がり、宅建業法は9割安定。本番36点で合格。 - 39歳・事務
ノート作りで失速→過去問の余白に1行へ切替。直前の見直しが爆速化し、法令上の制限で+6点。
※初学者は「民法は5年でOK」等の個人例をそのまま真似しないのが安全。まずは業法10年分+法令・権利も10年分を基本に。
よくある質問(FAQ)
Q. 合格率が上がる年・下がる年の違いは?
A. 問題の難易度で動く相対評価です。易しければ合格点↑・合格率↓、難しければ合格点↓・合格率↑の傾向。
Q. 合格ラインの最低点は?
A. 直近10年で34点が最低ライン。35点安定取りが安全です。
Q. 働きながら半年で合格は現実的?
A. 可能。条件は宅建業法に集中して9割確保+他科目を落とさない設計。夜は20分固定、残りは耳とアプリで。
おすすめ通信講座
- アガルート(宅建):過去問の論点を「テーマ別→答練→直前総まとめ」の流れで回せる設計。直前予想・模試と質問対応(プランによる)で“詰まり”を解消しやすい。
- 資格スクエア(宅建):スマホで区間リピート・検索性◎。スキマ反復がしやすい
- スタディング(宅建):倍速・音声ダウンロードが強い。耳学習メインの人に
- フォーサイト(宅建):フルカラー図解で理解の初速が上がる。初学者の最初の1冊代わりに
どれも「高い=必ず合格」ではありません。“あなたが毎日学習サイクルを回せる機能”かどうかで選ぶのがコスパ最強。
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まとめ
- 合格率は15〜17%、合格点は相対評価で35〜36点前後。
- 社会人は夜20分固定+スキマ学習に切替。
- 宅建業法で9割確保が最短。過去問の余白1行メモで直前の伸びが変わる。
👉 今日の一歩:宅建業法の過去問を1年分。各肢の“正誤の決め手”を余白に1行だけ書いてください。
それで“ゼロの日”がなくなり、合格ラインへ一直線です。考えています

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