「あと1か月しかない。今からでも間に合うのか?」——そんな不安を抱える社会人は多いはず。
結論は間に合います。ただし、出題が多い分野に集中し、手を広げないことが条件です。
目次
合格点の目安と考え方
- 合格点の目安:35〜36点(年度により前後)
- ねらい:確実に点を取りやすい分野を先に固める
- 宅建業法(20問):最優先。配点が大きく、覚えれば点に結びつきやすい
- 法令上の制限(8問)/税・その他(計8問):よく出る数値・型を短期で押さえる
- 民法(14問):直前期は頻出箇所だけに絞る
残り1か月の学習スケジュール(週ごと)
夜の机学習は20〜40分に固定。通勤・家事中は音声や一問一答アプリで積み増し。
ノート作りはやめ、過去問題集の余白に“誤答の理由を1行”だけ書く。
1週目:宅建業法を一気に固める
- 目標:過去問 3年分×2周
- 重点:35条・37条の説明書面、重要事項、報酬、8種制限、監督処分、保証協会
- 進め方:肢ごとに「どこが誤りか」を1行で書き残す(例:“自ら売主は手付倍返し×”)

ノートを作るのは時間がかかりすぎて非効率なので、やめましょう。
2週目:法令上の制限+税・その他(要点だけ)
- 法令:用途地域/建ぺい率・容積率/都市計画・開発許可
- 税・その他:不動産取得税・固定資産税、統計の定番数字、登記の基本
- 進め方:数値は表で反復(清書不要)。覚えにくい数字にだけマーク
3週目:民法・権利関係の頻出だけ拾う
- 頻出:意思表示、代理、解除・取消、担保物権(抵当権・根抵当)、賃貸借、相続・時効、借地借家
- 進め方:人の関係や時系列を簡単な図にしてから選択肢を読む(紙1枚でOK)
4週目:模試+総復習
- 本番形式(50問/120分)を最低2回
- 復習は間違えた肢だけを翌日に解き直す
- 解答順の固定:宅建業法 → 法令 → 税・その他 → 民法
1日の学習モデル(直前期の現実的な回し方)
| 時間帯 | 内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 朝・通勤(合計30〜60分) | 音声講義/一問一答アプリ | 反復で知識を温める |
| 昼休み(15〜20分) | 過去問の誤答肢だけを再チェック | ピンポイントで穴埋め |
| 夜(20〜40分) | 過去問1セット+“誤答の理由を1行” | 疲れていても続けられる分量 |
直前期に2時間を毎日確保しようとすると続きません。
短い時間で回数を増やす方が点に直結します。



通勤時間をうまく活用して、合格を掴みましょう。
やってはいけないこと(直前期の失点原因)
- 新しい参考書に手を出す
- 民法を最初から全部やり直す
- 難問に執着する
- 徹夜で詰め込み(翌日の効率が落ちます)
教材に載っていない細かい知識は捨てる勇気を。
本試験で出る重要事項は、いま使っている教材にほぼ入っています。
模試の使い方と当日の戦略
模試の使い方
- 2回以上解く。点数より復習の質
- ×の肢に「なぜ×か」を1行で書き足す
- 30点台前半でも本番で+3〜5点伸びることは珍しくありません
当日の戦略
- 解答順:宅建業法 → 法令 → 税・その他 → 民法
- 迷ったら一旦飛ばす。最後に戻る
- 消去法を徹底。消せた数で優先度を決める
合格者の直前期体験談
- 40代・営業職/38点合格
「1か月前は焦りしかありませんでした。宅建業法だけを1週目に集中的にやったのが効いた。夜は20分だけ、通勤は音声。誤答の1行メモが直前の武器に。」 - 30代・子育て中/36点合格
「民法は頻出だけに絞り、法令と業法に時間を回した。模試は32点止まりだったけど、本番で伸びました。」
よくある質問
Q. 残り1か月、ゼロからでも間に合いますか?
A. 可能性はあります。社会人は宅建業法と法令・税に集中し、民法は頻出だけに絞るのが現実的です。
Q. 模試の点が伸びません。
A. 模試は本番のための弱点探し。誤答の肢に理由を1行書く復習を徹底してください。
Q. 民法は切ってしまって良い?
A. 全捨ては非推奨。頻出だけ拾って2〜3問は取りに行きましょう。
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直前期でも使いやすい講座
- 資格スクエア(宅建):スマホで区間リピート・検索が快適。誤答の見直しが速い
- スタディング(宅建):倍速・音声ダウンロードが優秀。通勤の耳学習に向く
- フォーサイト(宅建):フルカラー図解で要点の把握が速い。直前の整理に強い
- アガルート(宅建):出題論点の要点講義が直前向き。質問対応が手厚い
直前期は「価格」よりスマホでの反復がどれだけ快適かで選ぶと合格に近づきます。
まとめ(今日からやること)
- 集中順位:宅建業法 → 法令 → 税・その他 → 民法(頻出のみ)
- 毎日:夜20〜40分+スキマ時間の音声・一問一答
- 復習:過去問の余白に“誤答の理由を1行”。直前の見直しが劇的に速くなる
👉 今夜は宅建業法の過去問を1年分。間違えた肢に理由を1行だけ書いて終えましょう。明日の通勤でそのページだけを聴き直し。これで、残り1か月の流れが作れます。

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