iDeCoを始める前に「どれくらい節税できるか」を知ろう
「iDeCoって本当にお得なの?」「自分の年収や年齢だとどれくらい節税できるの?」
30代・40代の方からよく聞かれる疑問です。
確かに、iDeCo(個人型確定拠出年金)は 掛金が全額所得控除 となり、節税効果は大きいですが、実際の金額は年収やライフステージによって変わります。
この記事では、FP学習経験を活かして、年収別・年代別の節税シミュレーション をわかりやすくまとめました。あなたが始めると「年間いくら税金が安くなるのか」「老後資金がどのくらい貯まるのか」を具体的にイメージできます。
iDeCoの基本ルールをおさらい
- 掛金は全額所得控除
→ 税率が高い人ほど節税額が大きい。 - 掛金上限は職業によって異なる
- 会社員(企業年金なし):月23,000円まで
- 会社員(企業年金あり):月12,000円または20,000円
- 自営業:月68,000円まで
- 60歳まで原則引き出せない
- 運用益は非課税
このルールを前提に、実際のシミュレーションを見ていきましょう。
年収別シミュレーション(30代・会社員の場合)
年収400万円(所得税5%+住民税10%=合計15%)
- 毎月の掛金:20,000円(年間24万円)
- 節税額:24万円 × 15% = 36,000円/年
- 30年間の節税総額:108万円
👉 iDeCoを続けることで、老後資金を積み立てながら税金を100万円以上節約できます。
年収600万円(所得税20%+住民税10%=合計30%)
- 毎月の掛金:20,000円(年間24万円)
- 節税額:24万円 × 30% = 72,000円/年
- 30年間の節税総額:216万円
👉 年収600万円クラスでは、税率が高いため節税効果も倍増。教育費や住宅ローンのある世代にとって強力なサポートになります。
年収800万円(所得税23%+住民税10%=合計33%)
- 毎月の掛金:23,000円(年間27万6,000円)
- 節税額:27.6万円 × 33% = 9万1,080円/年
- 30年間の節税総額:約273万円
👉 高年収層にとって、iDeCoは節税効果が非常に大きい制度。実質的に「年収アップ」と同じ効果を得られます。
年代別シミュレーション(40代から始めた場合)
40歳から20年間続ける(年収600万円・掛金2万円/月)
- 節税額:72,000円/年 × 20年 = 144万円
- 運用益(年利3%想定):約650万円
- 最終的な資産額:約1,130万円
👉 40代からでも「1,000万円超えの老後資金」を形成可能。節税と複利効果で差が出ます。
45歳から15年間続ける(年収800万円・掛金23,000円/月)
- 節税額:9万1,080円/年 × 15年 = 約136万円
- 運用益(年利3%想定):約470万円
- 最終的な資産額:約950万円
👉 残り期間が短くても、節税効果+非課税運用で「老後資金1,000万円近く」を積み立て可能。
50歳から10年間続ける(年収500万円・掛金1.5万円/月)
- 節税額:27,000円/年 × 10年 = 27万円
- 運用益(年利3%想定):約200万円
- 最終的な資産額:約380万円
👉 老後までの時間が短くても、節税メリット+確実な積立で数百万円の資産形成が可能。

早く始めた方が、節税メリットも大きいです。
iDeCoを始めるべき人・そうでない人
iDeCoが向いている人
- 毎年の節税効果を最大化したい
- 老後資金を「確実に」準備したい
- 年収500万円以上で所得税率が高い人
向いていない人
- 60歳まで資金を引き出せないのが不安な人
- 住宅ローン返済や教育費で家計に余裕がない人
- 転職・退職の予定が多く制度変更が面倒に感じる人
30代・40代の活用戦略まとめ
- 30代 → 長期運用の複利効果を狙い、少額からでも早く始める
- 40代 → 節税効果をフル活用、掛金上限まで積み立てる戦略が有効
- 高年収層 → iDeCo+新NISAを併用し、資産形成と節税を両立
iDeCoを始めるならどこで口座を開く?
金融機関ごとに商品や手数料が違います。おすすめは以下の3社です。
- SBI証券:商品数が業界最多、低コストファンド充実
- 楽天証券:楽天ポイント活用が可能、使いやすさ抜群
- マネックス証券:初心者向けのシンプル構成
👉 まずは資料請求をして、自分に合った口座を選びましょう。
まとめ:iDeCoは年収が高いほど、始める年齢が早いほど有利
- 年収400万でも30年で100万円以上の節税効果
- 年収800万なら30年で270万円以上節税可能
- 40代・50代からでも「数百万円規模の老後資金」を作れる
「節税しながら老後資金を効率的に準備できる制度」 は、他にはありません。
まずは公式サイトから資料請求し、自分の節税額をシミュレーションしてみましょう。



iDeCoをうまく活用して、おトクに節税+老後資金の準備をしましょう♪
👉 まずは各社の公式サイトで資料請求し、手数料・商品を比較検討しましょう。


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