行政書士試験の難易度と合格率は?初心者でもいける?

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87 行政書士試験の難易度と合格率は?初心者でもいける?―40代からのリスキリングに行政書士は“あり”なのか―

――40代からのリスキリングに行政書士は“あり”なのか――

「40代から行政書士に挑戦するのは無謀?」
「合格率が低いって聞くけど、初めての自分でもいける?」

結論から言うと、“あり”です。 ただし、やり方は大事。
ポイントは、配点が高い科目に集中し、毎日ムリなく動ける仕組みで続けること。これなら忙しい社会人でも現実的に合格を狙えます。

※行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


目次

試験の基本情報(まずは全体像)

  • 実施:毎年11月第2日曜
  • 時間:180分
  • 形式:択一(五肢択一・多肢選択)+記述3問
  • 合格基準:300点中180点(科目ごとに足切りあり)

配点の内訳

出題形式問題数配点割合
五肢択一4016053%
多肢選択145619%
記述式36020%
合計57300100%

記述(20%)が差をつける部分。 暗記だけでなく“使う力”が必要です。


難易度と合格率(数字で把握)

  • 直近10年の合格率はおおむね10%前後
  • 位置づけ:宅建より難しく、司法書士・司法試験より易しい“中堅〜難関”。
年度受験者数合格者数合格率
201455,4364,0437.3%
201641,0534,0849.9%
201939,8214,57111.5%
202147,8705,35311.2%
202346,5004,72010.1%

「10人に1人」の壁は、やり方次第で越えられます


40代から挑戦する価値(リスキリングとして“あり”な理由)

  • 使い道が広い:定年後も活かせる。会社員のまま社内の法務・総務でも効く。
  • 独立・副業ルート:書類作成や役所手続の支援で収入化。
  • 社会経験が武器:契約、ハラスメント、個人情報…日常業務と法律がつながりやすい。

合格者の年齢分布(例)

年代割合
20代22%
30代28%
40代31%
50代以上19%

40代が3割。むしろ“適齢期”と言えます。


「初心者でもいけるの?」に答えます

つまずきやすい所

  • 民法・行政法の言葉が難しい
  • 範囲が広い(法律+一般知識)
  • 長く続けるのが大変

これで解決(低エネルギー設計)

  1. 重点配分行政法・民法に7割、その他は“足切り回避”に必要な範囲だけ
  2. 過去問→図→骨子
    • 人物関係をサッと図で描く(AがBに売った、Cが担保…)
    • 40字の“骨子”(要件→当てはめ→結論)をメモ。清書は週1回で十分。
  3. スキマ時間でインプット
    • 通勤・家事は音声学習の倍速で“薄く何周も”
    • 夜は最大20分。過去問の図+骨子だけやる

「毎日2時間机に向かう」は挫折のもと。夜20分+スキマ1時間が現実的。


必要学習時間と“配分の考え方”

  • 初めて:800〜1,000時間が目安
  • 法律経験あり:500〜700時間

配分のコツ

  • 70%=スキマ時間の耳学習でインプット
  • 30%=机でアウトプット(図・骨子)
    これで疲れていても前進します。
期間平日休日合計感触
6か月夜20分+スキマ60分3〜4h約500hやや厳しめ
1年夜20分+スキマ60〜80分4〜5h約900h合格圏内
1.5年夜20分+スキマ40〜60分3h約1,200h余裕あり

科目別の“やることを絞る”

  • 行政法(配点最大):
    手続→不服審査→訴訟の流れを白紙に描けるか。条文と判例の要点だけ拾う。
  • 民法
    図→骨子40字。契約解除/取消・無効/相続放棄/時効/不法行為は“定番”。
  • 一般知識
    文章理解で確実に点。情報・個人情報保護は直近トピックに絞る。
  • 記述
    清書は週1回。平日は骨子だけ(要件→当てはめ→結論)。

体験談

  • 43歳・営業(小学生2人)
    「夜は燃え尽きるので骨子40字だけ。朝の通勤は1.5倍速で行政法を“耳回し”。清書は土曜に1問。取消訴訟の出訴期間契約解除で確実に取り、180点を超えました。」
  • 48歳・製造業バックオフィス
    「独学で始め、質問できず足踏み。2か月目から通信講座を導入。添削の返答期限(SLA)が明確で進み方が安定。“新知識は直前に増やさない”方針が効きました。」

独学 vs 通信講座(公平に比較)

方式費用強み弱み向く人
独学安い自由・コスト最小迷いやすい/質問できない自走力がある人
通信講座高めカリキュラム最適化・質問・添削受講料時間がない人・途中で止まりがちな人

独学でも挫折しない工夫

  • 質問サイト/SNSで疑問を流す
  • 基本書は1冊に固定(増やさない)
  • 音声学習+図+骨子の“低エネ三点セット”

通信講座を選ぶ基準(機能で見る)

  • 質問の返答期限(SLA)が明確
  • 倍速・オフライン・区間リピートがある(耳学習の回転が上がる)
  • 記述の骨子テンプレ添削がある

通信講座 ※“機能”で選ぶ

  • アガルート記述の添削と骨子指導が強い。返答の早さ(SLA)を確認して選ぶと良い。
  • 資格スクエアUIが軽快区間リピート・検索性・質問導線が直前の回転を底上げ。
  • フォーサイト図解が多いテキストで“流れ”が頭に入りやすい。直前の総整理に強い。
  • スタディングスマホ完結・倍速・自動反復で“耳回し”に最適。スキマで薄く何周も

通信講座の比較記事はこちら:


まず何から?(今日の一歩)

  1. 行政法の「手続→不服審査→訴訟」を白紙に30秒で矢印で描く
  2. 民法**「契約解除」骨子40字**を1本書く
  3. 通勤で1.5倍速の音声を10分だけ聴く(理解できなくても止まらない)

この3つで、“ゼロの日”が消えます。 ここから合格の線上に乗ります。


よくある質問(FAQ)

Q. 初心者でも半年合格は可能?
A. 1日3〜4時間を維持できれば可能。ただし1年計画のほうが疲れにくく現実的。

Q. 40代は不利?
A. データ上、合格者の約3割が40代。むしろ経験が武器になります。

Q. 記述が怖いです。
A. 清書を毎日やる必要はありません。骨子40字で“型”を鍛えれば、部分点を確実に積めます。


関連記事


まとめ

  • 行政書士は40代のリスキリングに“あり”
  • ポイントは配点の高い科目に集中し、低エネルギーで続く設計(耳学習+図+骨子)。
  • 夜20分+スキマ学習で、忙しくても合格ラインに届きます。

👉 今日、骨子40字を1本。そこから“積み上げ”は始まります。

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