社会人が知るべき“現実的な最短”の目安と勝ち方(体験談つき)
「合格までに何ヶ月かかる?」
30〜40代の社会人にとって、一番の不安は“時間”。結論から言うと、必要学習時間は800〜1,000時間が目安ですが、やり方次第で6か月〜2年までブレます。
大切なのは「長時間」ではなく、続けられる仕組みと、点につながるやり方です。
※行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

まず知るべき“時間の地図”
合格までの目安(学習時間→期間)
| 1日の勉強時間 | 目安期間 |
|---|---|
| 1時間 | 約2年 |
| 2時間 | 約1年 |
| 3時間 | 約8〜10か月 |
| 4時間以上 | 約6〜8か月 |
※これは“フル稼働できた場合”の目安。忙しい週がある前提で、予備の時間(バッファ)を最初から入れておくと、燃え尽きません。

忙しさ別・“現実的”プラン(無理しない設計)
A:フルタイム会社員(子育て・残業あり)
- 平日:朝15分(条文一問)+夜30〜45分(過去問2〜3問+根拠チェック)
- 通勤:音声で復習
- 土日:合計2〜3時間(ミニ模試+復習)
- バッファ:週に1回“完全休養日”をあらかじめ入れる
→ 年900時間=約12〜15か月で到達を狙う、いちばん現実的な型
B:パート・時短勤務
- 平日:合計90分(朝30+昼30+夜30)
- 休日:2時間×1コマ
→ 年800〜900時間=約10〜12か月
C:時間を多く取れる時期(育休・転職の合間など)
- 平日:2〜3時間
- 休日:2時間
→ 6〜9か月を現実的に狙える
ポイント:最初は“毎日15分固定”から。習慣がついたら5分ずつ増やし、週合計の学習時間を少しずつ押し上げます
学習スタイル別|何ヶ月でいける?
| 学習スタイル | 目安期間 | コスト | 社会人への相性 | こう使うと強い |
|---|---|---|---|---|
| 独学 | 1〜2年 | ◎安い | △挫折しやすい | 内部リンク:独学ロードマップ/無料リソース活用 |
| 通信講座 | 6〜12か月 | ○ | ◎最適 | 次に何をやるか決める時間をゼロにできる(悩む時間=ロスを削減) |
| 通学 | 6〜12か月 | ×高い | △時間が縛られる | 通える人向け。質問できる環境は強い |
通信講座の本当の価値は“時間の創出”です。やる順番・重要度・演習量を示してくれるので、迷う時間が学習時間に変わります。
行政書士試験の勉強スケジュールの詳細は、こちらの記事をご覧ください。

「最短で合格」に必要なのは“量”ではなく“質”
過去問は3周より「根拠が言えるか」
- 正解した問題も、根拠(本文のどこ/条文のどこ)を自分の言葉で言えるかを確認
- 言えない正解=“あぶない知識”。ここにマークをつけ、翌日・3日後・1週間後で再確認(短い復習サイクル)

記述は“型”で書く(60字テンプレ)
- 設問が求めること → 要件名 → 事実を当てはめ → 結論
- 例:取消訴訟なら「処分性/原告適格/出訴期間」など必須語を入れて、短く正確に
→ 詳細は 内部リンク:記述式の“型”トレーニング集

配点に合わせて時間を置く場所を決める
- 行政法(112点)・民法(76点)を先に固める
- 憲法・商法は“落とさない”ラインに
- 一般知識はまず文章理解3問を確実に
AI(ChatGPTなど)の“時間を生む”使い方(受け身は禁止)
「聞きっぱなし」は定着しません。必ず自分の言葉に言い換えるまでやる。
- 要約:「この判例のポイントを3行で。根拠の文も教えて」→ 自分の言葉でメモに直す
- 条文理解:「条文○○の“要件と効果”を短く」→ 1行で言い換え
- 記述の型練:「この設問で入れるべき必須語を3つ挙げて」→ 60字で自分で起案
- 危ない知識の抽出:「正解したけど根拠が曖昧な選択肢を、明確に説明して」→ 翌日に口頭で説明テスト
体験談(現実に効いたコツ)
体験談①|38歳・営業(初学・合格まで13か月)
最初は「平日2時間」なんて無理でした。朝15分固定から始めて、通勤で音声、夜は過去問2問だけ。慣れてきたら夜を30分に。“あぶない知識”に★マークを付けて、翌日言い直すルールにしたら、点が上がりました。
体験談②|42歳・総務(再挑戦・合格まで9か月)
以前は「過去問3周」で落ちました。今回は根拠メモを徹底。さらに記述は60字テンプレを毎週2題。AIで「必須語」を洗い出して、自分の言葉で組み直す練習が効きました。
1週間の“回し方” 見本
- 月:行政法 過去問5問(根拠チェック)
- 火:民法 過去問5問(誤りの語句に×)
- 水:一般知識 文章理解1セット(15分で解き切る)
- 木:記述60字×1題(型どおりに)
- 金:危ない知識の言い直し(★印だけ)
- 土:ミニ模試(45〜60分)→間違いの原因だけメモ
- 日:完全休み or 予備(崩れた週の立て直し)
崩れた週の扱い方:翌週に“+15分×3回”で回収。土日の予備枠は最後まで残す(直前期に効きます)。
つまずきポイント→その場で直す
- 民法が苦しい:
事例文から当事者・行為・時系列だけ抜いてメモ→条文に当てはめ直す - 行政法が覚えられない:
手続→不服申立て→訴訟の順で流れに沿って学ぶ - 文章理解が遅い:
1問5分以内を練習。根拠の言葉に必ず線を引く
内部記事で詳しく:



よくある質問(短く答えます)
Q. 6か月合格は現実的?
A. 可能ですが、1日3〜4時間を安定供給できる人向け。多くの社会人は9〜15か月を現実解として設計しましょう。
Q. 独学でいける?
A. 可能。ただし「次に何をやるか」で迷う時間が増えます。迷いを消せるなら独学、難しいなら講座が近道。
Q. 休んだ日はどうする?
A. 罪悪感ゼロでOK。翌日に★印(危ない知識)だけ回収。習慣が途切れないことが最優先。
まとめ|“何ヶ月か”は、やり方で短くできる
- 目安は800〜1,000時間。
- 毎日15分固定→少しずつ増やすが、結局いちばん速い。
- 過去問は量より根拠・言い直し。記述は型で。
- AIは“自分の言葉に直す”前提で使う。
まずは、明日の朝の15分を固定してください。合格までの月数は、その15分から縮みます。
関連記事(あわせて読みたい)



学習サポート(広告/PR)
アガルート行政書士講座
- 強み:要点が絞られていて“どれを捨てて何を取るか”が分かる/記述対策が手厚い/質問サポート
- 向き:最短合格を現実的に狙いたい社会人
- 使い方のコツ:講義→指定された過去問だけ→週1の記述添削で即修正
フォーサイト
- 強み:合格点主義・フルカラー教材で理解しやすい
- 向き:迷わず得点源だけやりたい人
資格スクエア
- 強み:講義が分かりやすい・AIによる添削等サポートが充実
- 向き:理解重視の人
スタディング
- 強み:スマホ完結/スキマ学習に最適
- 向き:毎日15分の習慣を固めたい人

コメント