民法の時効制度をマスターする!行政書士試験頻出テーマ完全ガイド(改訂版)

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36 民法の時効制度をマスターする!行政書士試験頻出テーマ完全ガイド

「民法の時効制度って難しそうで覚えきれない」。
そんな人に向けて、“覚える順番”と“書く手順”をハッキリさせます。
30〜40代の社会人でも、毎日60〜90分で回せる現実的なやり方です。

行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


目次

1. まず押さえる“地図”——試験で問われるのはここ

  • 頻出:消滅時効(起算点・完成猶予・更新)、取得時効(要件・判例)
  • 狙われ方
    • 択一…語句の違い(「知った時」/「できる時」)、催告の効果など
    • 記述…60字で「起算点→事実当てはめ→結論」をまとめる

合格者のコツ:期間の暗記よりも「時系列の整理」と「用語の言い分け」


2. 改正民法の要点を“ひと目で”

  • 消滅時効(債権)
    • 原則:
      • 「権利を行使できることを知った時から5年
      • かつ「権利を行使できる時から10年
  • 言い換え短い方(5年)と長い方(10年)の“二本立て”。両方を頭に置く。
  • 用語の置き換え(旧来の「中断」は分解された)
    • 完成猶予:進行が止まる(例:催告、仮差押え 等)
    • 更新:0からカウントし直し(例:裁判上の請求で確定判決)

重要:催告は更新ではなく完成猶予。ここでミスが多い。


3. 取得時効の“使えるメモ”

要件
  • 平穏・公然・継続の占有
  • 善意無過失なら10年/悪意なら20年(不動産の典型)
判例の“規範”を一言で
  • 所有の意思が推定されるが、事情により否定され得る」
  • 他人名義での登記があっても、占有の内容から所有の意思を否定できるとは限らない」
  • 親族間の土地使用でも、対価・管理状況など具体事情で借用的性質が強ければ所有の意思を否定」

試験で使うのは結論より“規範文”。ここを自分の言葉で書けると記述が安定します。


4. “時効は時系列勝負”——図で解くプロトコル(手順)

4-1. まずは3行の時系列メモ

  1. いつ権利が発生?(できる時
  2. いつその事実を知った?(知った時
  3. 途中で催告・裁判・仮差押えはあった?

4-2. 次に用語を当てはめ

  • 催告 → 完成猶予(原則6か月)
  • 裁判上の請求(判決確定) → 更新(カウントし直し)

4-3. 最後に結論を短文で

  • 「短期(5年)と長期(10年)の早い方で完成」
  • 途中事由があれば「○年○月×日から猶予」「判決確定で更新」と書く

紙(メモ)に縦一本の時間線を引いて、日付と出来事を置くだけでミスが激減します。


5. 記述式60字テンプレ(そのまま使える)

【起算点】→【どの事由で猶予/更新】→【新カウント or 期限到来】→【結論】

例(消滅時効)

債権は行使可能時から10年と、行使可能を知った時から5年の短長併存。催告は完成猶予にとどまる。確定判決で更新し、以後新期間を起算。
(59〜60字目安。実際の設問では事実関係の語を1〜2語差し替え)

例(取得時効)

平穏公然継続の占有が必要。善意無過失10年/悪意20年。所有の意思は占有状況で判断し、他人名義登記でも直ちに否定されない。


6. よく落ちる落とし穴 → こう直す

落とし穴直し方(合格メモ)
「催告=更新」と覚える催告は完成猶予。更新は判決確定など。
「知った時」と「できる時」を混同短期5年/長期10年を時間線に両方書いて比較。
取得時効は“善意10年・悪意20年”だけで終わる所有の意思の判断家族間の使用=借用的の切り分けを一言添える。
設問の時系列を文章のまま読む縦一本の線に日付を置く(最低3点:発生/通知/訴訟)。

7. 社会人向け・学習の“時効専用プロトコル(手順)”

平日の15〜30分(通勤 or 朝)

  • 過去問1問:時間線メモ→AIに3行要約を依頼→自分の言葉で1行言い換え

夜の30〜45分

  • 記述60字をテンプレで1題。“必須語”(起算点/完成猶予/更新/善意無過失)を必ず入れる。
  • 間違えたら★マーク→「翌日・3日後・7日後」に再挑戦(1-3-7ルール)

週末45〜60分

  • 取得時効の判例を1件だけ深掘り:
    • 結論→規範→事実→当てはめ→結論 を4行でメモ
    • そのまま口で言えるかをチェック

8. 体験談

体験談①:39歳・営業(朝15分ルールで得点安定)

「時効は“線を引く”に変えたら、択一のケアレスが消えました。催告=猶予を線の横に書くクセで、ひっかけに勝てた。60字は起算点→事由→結論の順に固定。民法は4回連続で8/10以上。」

体験談②:41歳・総務(AI×言い換えで短時間定着)

「解説を全部読むのをやめ、AIに3行要約→1行で自分の言葉に。1-3-7で★問題だけ回し、1か月で時効の正答率が5割→8割に。取得時効の“所有の意思”は、家族間=借用的の可能性占有実態を書き分けるとハマりにくい。」


9. 確認ドリル(超短問)

  1. 催告の効果は? → 完成猶予
  2. 裁判上の請求(確定判決)の効果は? → 更新
  3. 5年と10年、どちらが先に来たら完成? → 早い方
  4. 取得時効の基本要件3つは? → 平穏・公然・継続

10. 内部リンク(関連記事)


11.おすすめ通信講座|早く“理解して書ける”状態へ

アガルート(推し)

  • 短期設計&記述添削が強み。
  • 使い方例:講義→指定過去問→週1で60字添削→疑問は質問制度で解消

(補足)

  • フォーサイト:フルカラーで理解しやすい
  • 資格スクエア:講義が分かりやすくAIサポートが充実
  • スタディング:スマホ完結でスキマ勉強に最適

12. まとめ|“線を引く→言い換える→60字で書く”

  • 時効は用語暗記より時系列整理
  • 催告=完成猶予/判決=更新を外さない。
  • 起算点→事由→結論の60字テンプレで、記述も怖くない。
👉 今日の行動
  1. 昨日の時効問題を縦一本の時間線で描き直す。
  2. AIに3行要約を頼み、1行で言い換える。
  3. テンプレで60字を書く(必須語を必ず入れる)。

このサイクルを1–3–7日で回せば、点は安定します。
コツコツ、でも手順は固定。それが合格への近道です。

社会人の行政書士試験の勉強法はこちらの記事をご覧ください。

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