「多肢選択式は長文がキツい…」「最後まで集中できない…」
——大丈夫。多肢選択式は長文“風”の知識問題です。出題者は、条文や判例から重要な一語(フレーズ)を抜き、“その語を入れられるか”を試しています。
つまり、読む力より“空欄を予測する力”が点に直結します。
まずは全体の配点と優先順位を3分で確認する(勉強法3ステップ)
目次
1. 多肢選択式の位置づけ(ここを外さない)
- 全60問中3問/各8点=24点(合否に直結)
- 行政法の手続法(行政手続法/行政不服審査法/行政事件訴訟法)が出やすい
- 条文・判例の“要件・効果・例外・数字”の一語がよく欠落する
結論:長文読解ではなく「穴埋めの知識力」勝負。
2. 出題の核は「欠落フレーズ」:よく抜かれる語たち
| 分類 | 例(イメージ) | ポイント |
|---|---|---|
| 要件 | 「○○を避ける緊急の必要」「○○に該当」 | 要件語が入れば“効果”へ進める |
| 効果 | 「処分の効力は○○」「請求を棄却/却下」 | 単語の取り違えで×になりがち |
| 例外 | 「ただし、○○の場合はこの限りでない」 | 例外一文で正誤が逆転 |
| 数字 | 「2週間/3月/6月」「2/3」 | 1語違いの鉄板ひっかけ |
| 主体 | 「処分庁/審査庁/裁判所」「委員会」 | 主語がズレると全部× |
覚え方:要件→効果→例外→数字→主体の順で確認。
3. 失点原因→その場で直す
| よくあるミス | 今すぐ直す |
|---|---|
| 長文を最初から最後まで流し読み | 冒頭(テーマ)→空欄直前直後→選択肢だけ読む |
| 肢を1つだけ見て決める | 各肢ごとに根拠行を必ず探す |
| 「全部○/全部×」思い込み | ×が1つある組合せは即除外(消去法を徹底) |
4. 解答の型(1問8分の回し方)
- 冒頭でテーマを把握(40秒)
- どの法律?(手続法か/民法か/憲法か)
- 空欄直前直後を読む(60秒)
- 空欄は**要件?効果?例外?数字?主体?**を判定
- 肢A〜Eの根拠探し(4分)
- ×と言い切れる肢から消す(語尾・主体・数字を優先)
- 組合せを絞る(1分)
- ×を含む選択肢を一掃→残り同士を比較
- 決断&マーク(20秒)
- 迷いすぎ厳禁。保留は1つまでに
5. 行政法に強くなる“フレーズ集”(まずはここだけ)
完璧でなくてOK。太字だけでも覚えると正誤が見えるようになります。
- 行政手続法
- 申請に対する処分/不利益処分/聴聞・弁明/理由提示/教示
- 行政不服審査法
- 不服申立ての対象(処分・不作為)/審査請求期間/教示の効力/執行停止(回復困難な損害/公共の福祉)
- 行政事件訴訟法
- 処分性/原告適格/出訴期間/執行停止の要件(回復困難な損害、緊急の必要、公益配慮)/取消判決の効力
ポイント:“要件語+公益・損害・緊急・期間・主体”が出やすい。
多肢の得点が一気に上がる:行政法(手続・不服・訴訟)の最短まとめはこちら
6. 逆算トレーニング(空欄を“先に”当てる)
やり方(5〜10分/1題)
- 過去問の本文をコピー(ノートでもOK)
- 空欄の直前3語を隠す → 何が入るか予測(要件?効果?数字?)
- 条文・判例でそのフレーズを確認 → 1行メモ化
- 1日後/3日後/7日後に再テスト(1-3-7復習)
目的:“読む”より“入れる”を鍛える。 これが多肢選択式の最短攻略。
7. 科目別・集中ポイント(社会人向けの最短ルート)
行政法(最重要)
- 手続法3本(手続・不服・訴訟)からの出題が厚い
- 要件→効果→例外→数字→主体のフレームで読む
- 迷ったら執行停止/出訴期間/教示の“定番語”を疑う
民法
- 解除/取消/無効の効果の違い
- 表見代理の要件(基本代理権の外形/相手方の善意)
- 相続の割合(数字ひっかけ)
憲法
- 検閲・事前抑制は原則禁止(例外は厳格)
- 平等・自由の審査基準の言い回し(語尾の違いに注意)
8. ひっかけパターン早見表(赤で写経推奨)
- 極端語:「常に/一切/必ず」
- 語尾:「できる」⇔「しなければならない」
- 主体:処分庁/審査庁/裁判所/委員会の取り違え
- 数字:2週間⇔1週間、3月⇔6月、過半数⇔2/3
- 例外:「この限りでない」一文の有無で正誤逆転
9. 体験談
38歳・営業(初学/平日45分)
長文が苦手で半分捨ててました。空欄直前だけ読む→“要件か効果か”判断に切り替えたら、本文のどこを見ればいいか迷わなくなりました。
“回復困難な損害/公益/緊急”などの語を太字メモ化。多肢は2/8点→6/8点→8/8点に。
41歳・総務(再挑戦)
組合せは×確信肢から消すルールに変更。根拠行に番号を振るだけで、見直しが一気に早く。
行政法の出訴期間と教示を比較表にしたら、ひっかけに強くなりました。
10. 学習スケジュール(平日40分・休日90分)
- Week1:過去問を1日1題(空欄直前だけ読んで予測→答え合わせ)
- Week2:手続法フレーズ集を自作(要件・効果・例外・数字・主体)
- Week3:模試形式(1問8分で時間感覚)/誤り肢を正しい文に言い直す
- Week4:1-3-7復習で弱語(覚えにくい語)だけ回す
11. すぐ使えるチェックリスト(保存版)
- 空欄は要件/効果/例外/数字/主体のどれ?
- ×確信肢から組合せを消したか?
- 語尾(できる/しなければならない)を確認したか?
- 数字は1語違いを疑ったか?
- 根拠行番号をメモしたか?
12. PR(広告)|“空欄を入れる力”を最短で鍛える
アガルート行政書士講座(おすすめ)
- 多肢選択式の“欠落フレーズ”対策に強い解説
- 行政法・手続法の比較図がわかりやすい
- 質問制度・添削で“言い直し”をすぐ修正
(参考)他講座の特徴
- フォーサイト:フルカラーでビジュアル理解に強い
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- スタディング:スマホでスキマ学習が可能
13. まとめ|多肢は“読む”より“入れる”
- 多肢選択式は長文風の知識問題。欠落フレーズを入れられるかで決まる。
- 空欄直前直後→要件/効果/例外/数字/主体の判定が最短ルート。
- ×確信肢→組合せ消去で時間も短縮。
👉 今日の10分
- 過去問の本文で空欄直前3語を隠す
- 入る語を要件/効果/例外/数字/主体で予測
- 正解フレーズを1行メモにして1-3-7で復習
この習慣を続けると、これまで運まかせだった多肢(24点分)を、計画的に取りに行ける得点へ変えられます。
多肢選択式の解き方が分かったら、次は「全体の中でどこに力を配分するか」です。
行政書士試験は、配点と優先順位を間違えなければ、勉強時間が限られていても合格ラインに届きます。
以下の記事で、全体設計と“今やるべき次の一手”を確認してください。
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