「民法は難しい」「事例になると手が止まる」——それ、普通です。
ただし民法は、“図にする→型で解く→40字に落とす”の順番にすると、短期間で“得点源”に変えられます。
先に結論:
- やることは3つだけ…①薄塗り(倍速音声)②過去問を図で解く③記述は骨子テンプレで40字。
- やらないこと…重い復習ノート作り/全条文の丸暗記/夜に長時間やる。
目次
行政書士試験における民法の位置づけ(さっと把握)
- 択一 約9問(36点)+ 記述1問(20点)= 合計56点(約18%)
- 行政法と並ぶ“核”。民法を落とす=合格が遠のく。
目標:択一 7問+記述 10点以上(合格ラインがグッと近づきます)
民法でつまずく“よくある勘違い”
- 条文暗記だけで戦える → ×
条文は“根拠”。点になるのは事例での当てはめ。 - 過去問だけ回せばいい → △
“図にせず丸暗記”だと応用が効かない。図解→当てはめが必須。 - 仕事経験があるから何となく分かる → △
実務の常識 ≠ 試験の論点。試験の型に合わせる。
3ステップで“苦手→得意”に変える
ステップ1|薄く塗る(インプットは倍速音声+目次)
目的:立ち止まらず、地図を頭に入れる。
やること(1回15分)
- 通勤中に1.5〜2倍速で講義音声を聴く
- 同時にテキストの目次だけ目で追う
- 分からなくても停止しない(“薄く塗る”=理解より網羅)
到達ライン(ここで止めてOK)
- 「物権 vs 債権の違い」「要件→効果の語順」が言える
- 「契約→債務不履行→損害賠償」という流れが浮かぶ
※重い“まとめノート”は禁止。印刷物の余白に1行メモまで。
ステップ2|過去問は図で解く(アウトプット)
目的:当事者関係と請求権を見える化して、型で解く。
ルール(1問=最大10分)
- A・B・Cの関係を図にする
- 例:A→B(売買・所有権移転)/B→C(転貸)/A→C(対抗関係?)
- 請求権の向きを矢印で描く(誰が誰に何を請求できる?)
- 時系列を一本の線に置く(契約→履行→不履行→解除 etc.)
- 解いて**×**でもOK。解説で“要件→効果”を1行追記(余白に)
復習は“最小行動”だけ
- ×問題にだけ★マーク
- テキスト該当箇所に条文番号を1行メモ
- アプリの誤答自動反復に任せる(翌日・3日後・7日後)
ノート作りは不要。図はコピー用紙や裏紙でOK。保存も義務にしない(負担を増やさない)。
目標回転
- 直近10年分を2回転(×だけ3回目)。“図→型”が定着します。
ステップ3|記述は骨子テンプレで40字
目的:要件→当てはめ→結論を“骨子”で書けるようにする。
テンプレ(15分訓練)
- テーマをひと言でくくる(解除/時効/無権代理など)
- 要件の列挙(語順はテキスト通り)
- 事実を要件に貼る(当てはめ)
- 結論を40字で一文に
例(無権代理・追認)
- 骨子:本人の追認(又は拒絶)→効果(遡及/取消)→相手方保護
- 40字例:
「本人が追認すれば契約は有効に遡及。拒絶なら相手方は取消・損害賠償を主張可。」
練習の時間・量
- 平日夜は最大20分:骨子だけ1題(清書しない)
- 週末に骨子→40字清書を2題だけ
“夜に長時間できない”人のための運用プラン(6週間ミニ集中)
- 平日(20分×5日):過去問1題を図解→骨子まで
- 通勤(15分×2/日):民法音声を倍速で薄塗り
- 週末(60分×2回):×問題だけ図→40字清書
→ 6週で過去問セット×2回転+記述骨子30本が溜まる
できない日は「図だけ描く」「条文番号を1行書く」——ゼロを作らないのがコツ。
体験談(モデルケース/第三者)
- ケースA:45歳・製造業(初学)
- 以前は“読んで分かったつもり”。図解ルール導入で択一が安定(6→8問)。
- 夜は骨子15分だけにすると継続でき、記述12〜16点をキープ。
「図にしない解き方は二度としない、と決めました。」
- ケースB:39歳・事務・子育て
- 復習ノートやめて、余白1行メモ+アプリ反復に統一。
- 6週間プランで苦手の相続が“型”で解けるように。
「『書かない勇気』で時間が増えました。」
教材と講座の選び方(機能で選ぶ)
民法攻略に必要な機能
- 短尺+倍速+オフライン(薄塗りを止めない)
- 誤答の自動反復(翌日・3日・7日)
- 事例が図で整理されている
- 記述の骨子テンプレと**添削の返却期限(SLA)**が明示
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よくある質問
Q. 復習ノートは作らなくて平気?
A. はい。余白1行メモ+アプリ反復で十分。重い作業は継続の敵です。
Q. 条文はどこまで?
A. 要件→効果で頻出の条文(解除・時効・無権代理・相続)を優先。全暗記は不要。
Q. 記述が不安です。
A. “清書の前に骨子”。要件リストを語順通りに書ければ、40字は後から整います。
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まとめ|“図→型→40字”で民法は必ず伸びる
- インプットは倍速音声+目次で薄く(止まらない)
- 過去問は図解して請求権と時系列を見える化
- 記述は骨子テンプレで15分訓練、夜は20分まで
- 復習は余白1行メモ+アプリ反復(ノートは作らない)
👉 まずは今日、過去問1題を図にする。それで十分、前に進みます。

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