基礎知識:個人情報保護法はどう出る?出題パターンと対策法3選【行政書士試験】

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40 基礎知識:個人情報保護法はどう出る?出題パターンと対策法3選【行政書士試験】

「行政書士試験で個人情報保護法ってよく出るらしいけど、どう勉強すればいいの?」
——そんな悩み、この記事で解決します。

結論:この科目は「定義」「事業者の義務」「改正点(構造の変化)」に集中すれば、短時間で確実に点が取れる分野です。
特に直近改正のポイントは“比較(対比)で覚える”のが近道です。

行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


目次

1. 試験での位置づけと出題傾向

  • 毎年1〜2問。択一中心、条文の正誤が多い。
  • 改正直後の内容や、似た概念の“どっち?”を問う比較問題が定番。
  • 最新の条文番号そのものより、制度の“考え方”と仕組みの違いが狙われます。

2. 出題パターン①:定義条文(“似て非なる”を見分ける)

よく出る定義と混同ポイント

用語ざっくり意味ひっかけポイント
個人情報個人を識別できる情報「単体では識別不可でも、結合で識別できる」も含む
要配慮個人情報差別につながるおそれの高い情報原則、本人同意なしの第三者提供は不可
匿名加工情報個人が特定できないよう加工し、元に戻せない本人同意なく第三者提供可だが、項目の公表等が必要
仮名加工情報企業内で本人が特定できないよう加工し、元データに戻せる前提社内利用の柔軟化が目的。第三者提供は原則NG(同意等の原則は維持)

覚え方

  • “匿名”=外にも出せる/戻せない
  • “仮名”=社内で便利/戻せる(だから安全管理は引き続き厳格

3. 出題パターン②:事業者の義務(原則と例外だけ押さえる)

義務要点試験での落とし穴
利用目的の特定できる限り具体的に特定し、公表 or 本人に通知後出し拡張はNG。目的外利用は原則不可
安全管理措置技術・組織・人的・物理的の4観点で対策仮名加工にしても安全管理は必要
第三者提供の制限本人同意が原則オプトアウトの例外の要件・使えないケースを聞かれる
外国第三者提供一定の追加措置や公表が求められる「国内と同じ扱い」とミスしがち

オプトアウト方式の使えない代表例

  • 要配慮個人情報
  • 不正な取得による個人情報
  • 本人の合理的利益を不当に害するおそれが高い場合 など

ここは頻出の“例外の例外”。メモに赤で!


4. 出題パターン③:改正ポイントは“構造の変化”で理解

  • PPC(個人情報保護委員会)への権限一元化
    以前の“省庁ごと・自治体ごと”のバラつきを、横串で一元管理命令・監督が強化。
  • 地方公共団体の扱い
    自治体も全国一律の基本ルールで運用(細部は条例で上乗せあり)。
    → 行政書士試験らしい“適用範囲の区分”が狙われる。

覚え方“縦割り”から“ワンストップ(PPC)”へ。問われ方は「誰が何を監督する?」。


5. これで落ちない!比較で覚える一発表

A. 加工情報の比較

観点匿名加工情報仮名加工情報
目的外部提供も視野社内利活用中心
復元性不可可能(元データ保持前提)
第三者提供本人同意なしでも可(公表等の手続必要)原則NG(同意等の原則は維持)
安全管理必要必要(軽くならない)

B. 第三者提供の原則・例外

項目原則例外(代表)例外でも不可
第三者提供本人同意オプトアウト(届出+公表)、法令に基づく場合、人命・財産保護 等要配慮個人情報/不正取得情報 など

6. 社会人向け・最短対策ルール(毎日30〜45分)

  1. 対比表を先に作る(またはこの記事の表を写す)
  2. 過去問は“誤り肢の言い直し”
    • 例)「仮名加工情報は第三者提供が自由」→ “原則NG。社内利用の柔軟化が目的”と書き直す
  3. 1-3-7の復習:作った対比表を翌日・3日後・7日後に見返す
  4. AIに頼む→自分の言葉で1行に
    • 「オプトアウトの要件を3行で要約→1行で言い換え」

条文番号の暗記にハマらない。番号より仕組みと例外を覚えるほうが点になります。


7. 体験談

体験談①:38歳・営業(初学者)

「“匿名=外OK/仮名=内だけ”の一言メモで混乱が消えました。
過去問の誤り肢を赤ペンで正しい文に言い直すだけで、択一の正答率が5割→8割に。」

体験談②:41歳・総務(再挑戦)

「PPCの一元化を“縦割り→ワンストップ”と図にしたら、一気に腑に落ちました。
オプトアウトの使えない例を3つ暗記して、本試験で迷わず正解できました。」


8. 効率的な対策法3選(改訂版)

  1. “対比表”最優先(定義/加工情報/第三者提供/PPCの立ち位置)
  2. 誤り肢の言い直しノート(正しい言い回しを1行で)
  3. AI×カード化(穴埋めクイズを自動生成→通勤10分で解く)

「条文カード」は“比較カード”に置き換えると時短&定着が段違い。


9. 3週間ミニ計画(平日30〜45分・休日90分)

  • Week1:定義・加工情報(匿名/仮名)を比較で暗記
  • Week2:事業者義務・第三者提供(オプトアウトのNG例まで)
  • Week3PPC一元化/自治体の扱いを図解→過去問総仕上げ

10. 関連記事(内部リンク)


11. おすすめ通信講座|改正ポイントを“比較で”一気に固める

アガルート行政書士講座(おすすめ)

  • 改正対応が早い比較図で理解が速い
  • 質問制度・記述添削で疑問をその日のうちに解決
  • スマホで対比カードを回せるから、通勤中でもOK

(参考)他講座の特徴

  • フォーサイト:フルカラーでビジュアル理解に強い
  • 資格スクエア:講義が分かりやすくAIサポートが充実
  • スタディング:スマホでスキマ学習が可能

12. まとめ|“比較で覚える”が最短ルート

  • 出るのは定義・義務・改正(構造)。ここに集中。
  • 覚え方は比較(対比)→誤り肢の言い直し→1-3-7復習
  • 今日から匿名 vs 仮名/オプトアウトのNG例の2枚だけ、対比表を作ってください。
👉 今日の10分メニュー
  1. 上の表をノートに写す
  2. AIに「オプトアウトNGの例を3行で」と頼む
  3. 自分の言葉で1行に言い換える

たったこれだけで、来週には“落とせない1問”が自分のものになります。

社会人の行政書士試験の勉強法はこちらの記事をご覧ください。

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