「30代・40代でFP(ファイナンシャルプランナー)に合格した。けれど未経験から本当に金融・保険業界に入れるのか不安だ」。
その心配、よく分かります。求人票の「実務経験◯年以上」という文字を見るだけで足が止まりますよね。
結論から言うと、未経験でも転職は可能です。カギは次の3点です。
- 資格だけに頼らず、前職スキルと掛け合わせる(営業・接客・事務正確性・ITなど)
- “小さな実績(ミニ実績)”を短期間で作って、数字で見せる
- 応募先の仕事に直結する成果物(テンプレ資料)を持参し、入社初日から動ける姿を示す
本記事では、実務経験ゼロでも内定を得た成功事例、夜20分でも続く行動メニュー、職務経歴書と面接で刺さる言い換えテンプレ、ダブルライセンス戦略(宅建・行政書士)まで、30代・40代が今すぐ動ける形に落とし込みました。
1. FP資格で狙える就職先(未経験スタートの現実解)
業界と職種の全体像
- 金融
- 銀行:リテール営業、住宅ローン相談、資産運用案内
- 証券:資産運用コンサル、投資信託・債券の提案
- 保険
- 生命保険:ライフプランナー、代理店営業
- 損害保険:個人・法人向け提案、代理店支援
- 不動産
- 不動産仲介+資金計画アドバイザー、住宅ローン相談
- 独立系FP事務所
- 個人相談、セミナー講師、執筆、家計改善支援
目安年収(地域・会社・成果で幅あり)
| 業界 | 主な職種 | 年収目安 |
|---|---|---|
| 銀行 | リテール・住宅ローン | 500〜750万円 |
| 証券 | 資産運用コンサル | 600〜900万円 |
| 保険 | ライフプランナー | 500〜1,000万円(成果次第) |
| 不動産 | 営業+FP相談 | 450〜700万円 |
| 独立FP | 相談・講師・執筆 | 300〜1,000万円以上(集客に依存) |
ポイント:“相談起点”の窓口か、“提案起点”の営業か。自分の強みに合う土俵を選ぶほど、入社後の伸びは大きくなります。
2. 「未経験でも採用される」3つの評価ポイント
- 営業・接客スキル
人の話を引き出し、誠実に説明できるか。数字の説明を相手の言葉で言い換えられるか。 - FPの知識(2級以上)
肩書きで安心感。銀行・保険では資格手当も。家計・保険・住宅・相続の基本を“相談の順番”で話せると強い。 - 学び続ける姿勢
30代・40代で資格取得=自己投資の力。面接では具体的な勉強の習慣(後述の「夜20分」)を語れると説得力が増します。
3. 成功事例(30代・40代/実務未経験からの転職)
事例①:40代男性・元メーカー営業 → 生命保険のライフプランナー(年収+120万円)
- 武器:営業経験、FP2級、家計見える化シート(自作テンプレ)
- やったこと:知人10世帯の固定費を試しに見直し。平均月9,800円の削減提案、実行率80%。
- 面接では:テンプレと数字を見せて「面談を30分で設計できる」ことを説明。
- 結果:未経験採用。紹介が紹介を呼ぶ形で2年目から収入が安定的に上昇。
事例②:30代女性・一般事務 → 地方銀行の住宅ローン相談員
- 武器:正確な事務、FP2級、住宅購入チェックリスト(諸費用・維持費・返済比率)
- やったこと:「金利が上がった時の返済額」を表で見せ、“背伸びしない予算”を案内。
- 面接では:「焦らせない営業」方針を明言し信頼を獲得。
- 結果:ローン起点で投信・保険相談も増え、評価が上がる。
事例③:40代女性・主婦経験 → 不動産仲介+FP相談
- 武器:家計管理の実体験、FP+宅建、見学前に“持てる予算”を明確化
- やったこと:来店時に予算上限を数値で決める→見学のムダを削減。
- 結果:押し売りしないスタイルが口コミで広がり、紹介が増加。
共通点:数字・資料・手順を持って面談に臨み、“今日”使える形で見せている。
4. 実務経験を補う「ミニ実績」の作り方(今夜からOK)
ミニ実績=小さくても数値で語れる成果。対象は自分・家族・友人で大丈夫です。
テーマを一つ選ぶ
- 固定費見直し:通信・保険・サブスク
- 住宅資金計画:総予算、諸費用、維持費、金利上昇シミュレーション
- 相続の初回ヒアリング:家系、資産の概要、意向の整理(手続きは専門家へ連携)
20分で作れるテンプレ(持参資料)
- 家計見える化シート(支出10項目に集約)
- 住宅購入チェックリスト(諸費用・固定資産税・修繕費を一枚に)
- 相続ヒアリング票(家系図・不動産有無・希望の把握欄)
形式はExcel/スプレッドシート/紙、何でもOK。見やすく・書きやすいことが正義。
職務経歴書への書き方テンプレ
- 固定費
「FP2級取得後、10世帯の家計見直しを実施。平均月9,800円の削減提案(通信・保険中心)、実行率80%。提案書は根拠資料付きで、30分面談を標準化。」 - 住宅
「住宅資金計画の個別相談を5件対応。返済比率と維持費を可視化し、無理のない予算ラインを提示。購入後の赤字化リスクを事前防止。」 - 相続
「相続初回ヒアリング票を作成。家系・資産・意向を30分で整理し、行政書士への引継ぎを1回の面談で完了。」
“学びました”ではなく“解決しました”で書く。件数・金額・時間のいずれかの数字を必ず入れる。
5. 夜20分で続く「低負荷」行動メニュー(多忙でも前進)
平日(各20分)
- 月:職務経歴書の「FP活用」欄を200字更新
- 火:固定費見直しの成果(件数・金額)を短文で記録
- 水:求人票2件の必須要件を3行で抜き出す
- 木:面接冒頭30秒自己紹介を200字で台本化
- 金:SNS(LinkedIn/X)に学び200字投稿(営業臭は弱めでOK)
週末(各60分)
- テンプレ改良:家計・住宅・相続のテンプレを1点ずつ改善
- 模擬ヒアリング:家族や友人に10分だけ練習→録音→見直し
重要:20分を超えない。短時間を積み重ねた人が最後は勝ちます。
6. 応募書類と面接で“即戦力”に見せるコツ
履歴書・職務経歴書の冒頭3行
例:「FP2級。家計の固定費見直し/住宅資金計画/相続初回整理をテンプレ化し、30分面談に標準化。根拠資料(公的サイト・比較表)を添付し、実行率の高い提案を行います。」
面接の冒頭30秒(台本例)
「FP2級を取得し、固定費の見直しや住宅の資金計画で小規模ながら数値の成果を出してきました。テンプレ資料を使い、初回30分で要点を整理する運用が得意です。御社でも、生活に合うやさしい数字の説明で早期貢献できると考えています。」
持参物(紙1枚+タブレット1画面)
- 紙:家計見える化シート(ダミーデータ)
- 画面:住宅チェックリスト(諸費用・維持費の例)
“今日から使える人”を伝えられれば内定に近づきます。
7. 未経験で「選ぶべき求人」と「避ける求人」
選ぶべき
- 未経験歓迎・研修あり(OJTの記載が具体的)
- 相談起点の窓口(来店・既存顧客対応が中心)
- 評価指標が明確(KPI・評価基準が説明される)
避けるべき
- 新規開拓の高ノルマのみ強調
- いきなり高額変動給(教育や土台が弱い可能性)
- 法令遵守の説明が薄い(グレーな商材リスク)
初年度は横ばいでも、教育の質・紹介の仕組み・連携先がある会社は2年目以降に伸びます。
8. ダブルライセンスで差をつける(宅建・行政書士・簿記)
| 組み合わせ | 強み | どこで効くか |
|---|---|---|
| FP+宅建 | 住宅×資金の一体提案 | 不動産仲介・銀行ローン窓口 |
| FP+行政書士 | 相続・遺言・契約の手続き連携 | 銀行相続窓口・保険・独立 |
| FP+簿記 | 事業主向けの会計理解 | 地域金融・法人営業・税務補助 |
まずは連携から始め、必要なら受験へ。相談→手続き→アフターの一体運用を目指すと単価と信頼が上がります。



9. よくあるつまずきと対策
- 「経験がない」への不安
→ ミニ実績+テンプレで“できること”を数値と資料で示す。 - 「時間がない」
→ 夜20分固定。長時間より習慣の固定が効きます。 - 「面接で緊張する」
→ 冒頭30秒台本を作り、録音→聞き直し→修正を3回。
10. 法令・コンプライアンス・副業の注意
- 金融商品の勧誘:所属・登録が必要。無登録の勧誘は不可。
- 税務・法律の判断:税理士・弁護士の領域は助言に留め、連携する。
- 個人情報:紙は施錠、データはパスワード管理。テンプレのダミーデータ活用。
- 副業規定:就業規則を確認。住民税の徴収方法(普通徴収/特別徴収)もチェック。
今夜からの3ステップ(合計60分)
- 20分:職務経歴書に“ミニ実績”を200字で追記
- 20分:家計見える化シートのダミー版1枚を作成
- 20分:面接の冒頭30秒を台本化→録音→聞き直し
“いつか”ではなく、今日動く。これで“受けられる状態”になります。
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通信講座
- スタディング|FP/宅建/行政書士
スマホ視聴・音声ダウンロード・倍速対応。通勤や家事中の反復に強い。 - フォーサイト|FP/宅建
フルカラー教材で数字・制度が頭に入りやすい。短時間学習の味方。 - アガルート|行政書士/FP
横断整理と直前演習が充実。**面接で語れる“学びの実例”**を作りやすい。 - ビズリーチ/LinkedIn(転職サービス)
職務経歴テンプレが整い、**“今すぐ転職ではない層”**の情報収集に便利。
価格だけでなく、毎日20分で使えるかで選ぶのがコツです。
体験談
- Aさん(42歳・元ルート営業)
「10世帯の固定費見直しから始めました。面接では“平均月1万円削減、実行率80%”の一言で空気が変わりました。入社後は紹介が自然と増え、押し売りしない方針でも数字が付いてきます。」 - Bさん(35歳・事務)
「住宅チェックリストを持参したら“そのまま店で使いたい”と言われ内定。**“焦らせない案内”**が評価され、ローン+投信のクロスセルの機会が増えています。」 - Cさん(44歳・主婦経験)
「家計シートを家族・友人で回し、**“貯蓄ができる月を初めて作れた”**と言われたのが自信に。FP×宅建で、不安を数字で解くことの大切さを日々感じています。」
まとめ(未経験の壁を越える順序)
- 前職スキル×FPで強みを一つ決める
- ミニ実績を作る(固定費/住宅/相続のいずれか)
- テンプレ資料(家計・住宅・相続)を3点用意
- 夜20分固定で書類・台本・求人のすり合わせを継続
- 応募→面接→微調整を1サイクル3日で回す
- 中期的には宅建・行政書士と連携/受験で差別化
👉 迷ったら、今夜「自分が解決できること」200字から。行動すれば、道は開きます。
編集後記
FPは肩書きではなく、不安を数字と言葉でほぐす仕事です。完璧より継続。長時間より仕組み。まずは20分、動いてみましょう。
あなたの“次の一歩”が、誰かの人生の分岐点を明るくします。

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