――40代からのリスキリングに行政書士は“あり”なのか――
「40代から行政書士に挑戦するのは無謀?」
「合格率が低いって聞くけど、初めての自分でもいける?」
結論から言うと、“あり”です。 ただし、やり方は大事。
ポイントは、配点が高い科目に集中し、毎日ムリなく動ける仕組みで続けること。これなら忙しい社会人でも現実的に合格を狙えます。
※行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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目次
試験の基本情報(まずは全体像)
- 実施:毎年11月第2日曜
- 時間:180分
- 形式:択一(五肢択一・多肢選択)+記述3問
- 合格基準:300点中180点(科目ごとに足切りあり)
配点の内訳
| 出題形式 | 問題数 | 配点 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 五肢択一 | 40 | 160 | 53% |
| 多肢選択 | 14 | 56 | 19% |
| 記述式 | 3 | 60 | 20% |
| 合計 | 57 | 300 | 100% |
記述(20%)が差をつける部分。 暗記だけでなく“使う力”が必要です。
難易度と合格率(数字で把握)
- 直近10年の合格率はおおむね10%前後。
- 位置づけ:宅建より難しく、司法書士・司法試験より易しい“中堅〜難関”。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2014 | 55,436 | 4,043 | 7.3% |
| 2016 | 41,053 | 4,084 | 9.9% |
| 2019 | 39,821 | 4,571 | 11.5% |
| 2021 | 47,870 | 5,353 | 11.2% |
| 2023 | 46,500 | 4,720 | 10.1% |
「10人に1人」の壁は、やり方次第で越えられます。
40代から挑戦する価値(リスキリングとして“あり”な理由)
- 使い道が広い:定年後も活かせる。会社員のまま社内の法務・総務でも効く。
- 独立・副業ルート:書類作成や役所手続の支援で収入化。
- 社会経験が武器:契約、ハラスメント、個人情報…日常業務と法律がつながりやすい。
合格者の年齢分布(例)
| 年代 | 割合 |
|---|---|
| 20代 | 22% |
| 30代 | 28% |
| 40代 | 31% |
| 50代以上 | 19% |
40代が3割。むしろ“適齢期”と言えます。
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「初心者でもいけるの?」に答えます
つまずきやすい所
- 民法・行政法の言葉が難しい
- 範囲が広い(法律+一般知識)
- 長く続けるのが大変
これで解決(低エネルギー設計)
- 重点配分:行政法・民法に7割、その他は“足切り回避”に必要な範囲だけ
- 過去問→図→骨子:
- 人物関係をサッと図で描く(AがBに売った、Cが担保…)
- 40字の“骨子”(要件→当てはめ→結論)をメモ。清書は週1回で十分。
- スキマ時間でインプット:
- 通勤・家事は音声学習の倍速で“薄く何周も”
- 夜は最大20分。過去問の図+骨子だけやる
「毎日2時間机に向かう」は挫折のもと。夜20分+スキマ1時間が現実的。
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必要学習時間と“配分の考え方”
- 初めて:800〜1,000時間が目安
- 法律経験あり:500〜700時間
配分のコツ
- 70%=スキマ時間の耳学習でインプット
- 30%=机でアウトプット(図・骨子)
これで疲れていても前進します。
| 期間 | 平日 | 休日 | 合計 | 感触 |
|---|---|---|---|---|
| 6か月 | 夜20分+スキマ60分 | 3〜4h | 約500h | やや厳しめ |
| 1年 | 夜20分+スキマ60〜80分 | 4〜5h | 約900h | 合格圏内 |
| 1.5年 | 夜20分+スキマ40〜60分 | 3h | 約1,200h | 余裕あり |
科目別の“やることを絞る”
- 行政法(配点最大):
手続→不服審査→訴訟の流れを白紙に描けるか。条文と判例の要点だけ拾う。 - 民法:
図→骨子40字。契約解除/取消・無効/相続放棄/時効/不法行為は“定番”。 - 一般知識:
文章理解で確実に点。情報・個人情報保護は直近トピックに絞る。 - 記述:
清書は週1回。平日は骨子だけ(要件→当てはめ→結論)。
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体験談
- 43歳・営業(小学生2人)
「夜は燃え尽きるので骨子40字だけ。朝の通勤は1.5倍速で行政法を“耳回し”。清書は土曜に1問。取消訴訟の出訴期間と契約解除で確実に取り、180点を超えました。」 - 48歳・製造業バックオフィス
「独学で始め、質問できず足踏み。2か月目から通信講座を導入。添削の返答期限(SLA)が明確で進み方が安定。“新知識は直前に増やさない”方針が効きました。」
独学 vs 通信講座(公平に比較)
| 方式 | 費用 | 強み | 弱み | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| 独学 | 安い | 自由・コスト最小 | 迷いやすい/質問できない | 自走力がある人 |
| 通信講座 | 高め | カリキュラム最適化・質問・添削 | 受講料 | 時間がない人・途中で止まりがちな人 |
独学でも挫折しない工夫
- 質問サイト/SNSで疑問を流す
- 基本書は1冊に固定(増やさない)
- 音声学習+図+骨子の“低エネ三点セット”
通信講座を選ぶ基準(機能で見る)
- 質問の返答期限(SLA)が明確
- 倍速・オフライン・区間リピートがある(耳学習の回転が上がる)
- 記述の骨子テンプレと添削がある
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通信講座 ※“機能”で選ぶ
- アガルート:記述の添削と骨子指導が強い。返答の早さ(SLA)を確認して選ぶと良い。
- 資格スクエア:UIが軽快。区間リピート・検索性・質問導線が直前の回転を底上げ。
- フォーサイト:図解が多いテキストで“流れ”が頭に入りやすい。直前の総整理に強い。
- スタディング:スマホ完結・倍速・自動反復で“耳回し”に最適。スキマで薄く何周も。
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まず何から?(今日の一歩)
- 行政法の「手続→不服審査→訴訟」を白紙に30秒で矢印で描く
- 民法**「契約解除」の骨子40字**を1本書く
- 通勤で1.5倍速の音声を10分だけ聴く(理解できなくても止まらない)
この3つで、“ゼロの日”が消えます。 ここから合格の線上に乗ります。
よくある質問(FAQ)
Q. 初心者でも半年合格は可能?
A. 1日3〜4時間を維持できれば可能。ただし1年計画のほうが疲れにくく現実的。
Q. 40代は不利?
A. データ上、合格者の約3割が40代。むしろ経験が武器になります。
Q. 記述が怖いです。
A. 清書を毎日やる必要はありません。骨子40字で“型”を鍛えれば、部分点を確実に積めます。
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まとめ
- 行政書士は40代のリスキリングに“あり”。
- ポイントは配点の高い科目に集中し、低エネルギーで続く設計(耳学習+図+骨子)。
- 夜20分+スキマ学習で、忙しくても合格ラインに届きます。
👉 今日、骨子40字を1本。そこから“積み上げ”は始まります。

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