【行政書士試験】直前期の勉強法ガイド|1ヶ月前〜前日にやるべきこと完全マニュアル(低エネルギー版)

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85 【行政書士試験】直前期の勉強法ガイド|1ヶ月前〜前日にやるべきこと完全マニュアル

「行政書士試験まで残り1ヶ月…。何から手を付ければいいのか分からない」
「焦って新しい知識に手を出し、かえって混乱してしまう」

——30代・40代の社会人受験生からよく聞く声です。試験直前期は、新しいことを増やす時期ではなく、今ある力を確実に点に変える時期。必要なのは“根性の長時間学習”ではなく、低いエネルギーでも回せる確認作業です。

この記事では、残り1か月〜前日までの行動を、日付入りで具体化しました。疲れていても、そのまま実行できます。


目次

直前期の基本方針(まずここだけ守る)

  1. テキスト外の新知識は捨てる
    あなたが使っているテキスト・講座に載っていない知識は追いません。**「載っていない=出す価値が低い」**と割り切るのが直前の正解です。 編集メモ:筆者に寄せられた相談でも、直前に拾った新知識が本番で刺さった例はほぼゼロ。逆に、既存知識が崩れるケースが目立ちました。
  2. 夜は“最大20分”だけ机学習
    平日夜に長時間は禁物。20分で「過去問1〜2問の骨子づくり(要点メモ)」だけやって寝る。残りは通勤・家事中の“耳学習”で補います。
  3. “書き込み1行”で復習、ノートは作らない
    直前期に“弱点ノート作り”は高負荷すぎます。間違えた理由と条文番号を、過去問集やテキストに1行だけ書き込む——これで十分。
  4. 記述は清書より“40字の骨子”
    清書は週1回でOK。毎日は**「論点→要件→当てはめ→結論」を40字程度で1本**。速く・正確に“骨組み”が作れれば点になります。

1か月前〜前日:週ごとの“やることリスト”

平日:耳学習40〜60分(通勤・家事)+机20分(骨子)
休日:演習2〜4時間(まとまった確認)
体力優先。眠い日は骨子1本だけで終わってOK

残り4週(1か月前):配点の大きい所だけ“回す”週

  • 行政法:手続→不服申立て→訴訟の流れを白紙に書けるかを確認(できなければ見直して再トライ)
  • 民法:事例は人間関係を図で描く(A→Bに売買/Cが担保…)→請求できる人と根拠を1行でメモ
  • 一般知識:文章理解を毎日1問(5分)。ここは短期で点に変わる
  • 模試:1回だけ本番時間で実施。**点数より「原因メモ1行」**を問題横へ

残り3週:苦手の“見える化”+過去問の回転

  • 過去問は直近10年の2回転目へ。間違えた問題だけ解き直し
  • チェックリストを作る(例:「行政手続法・聴聞の要件」「民法・相続の代襲」)
    各項目に □できた/□まだ を付けるだけ。ノート化しない
  • 記述:骨子ドリルを毎日1本(40字)。清書は週1回で十分

残り2週:弱点の“白紙テスト”+模試仕上げ

  • 行政法:白紙にフローチャート(手続→不服→訴訟)。1回で書けなければ見ずにもう1回(2回まで)
  • 民法:図→骨子→過去問の順で同じテーマを3連打(例:時効なら、その日の夜は時効だけ)
  • 模試:2回目をここで復習は「理由1行」だけ書いて終了(深追い禁止)

残り1週:点に直結する“最終確認”だけ

  • 毎日メニュー
    • 行政法:条文の太字とポイント欄だけ素読み(声に出すと良い)
    • 民法:過去問の「選択肢の根拠」だけを口で説明(書かなくてOK)
    • 記述:骨子40字×2本、清書は前半に1回
    • 一般知識:文章理解1問+情報・個人情報の要点見直し
  • 「できない」を追わない。チェックリストで“まだ”が残っても配点の低いものは捨てる

前日と当日:迷いをゼロにする行動リスト

前日(60〜90分で終わり)

  • 行政法の流れを白紙に1回だけ(手続→不服→訴訟)
  • 民法は図→骨子40字×1本だけ
  • 持ち物チェック:受験票/身分証/鉛筆・消しゴム/時計(アナログ推奨)/軽食・飲み物
  • 会場ルート確認(乗換・出口)→就寝(睡眠が最大の得点源)

当日の作戦(迷ったらこれ)

  • 最初の3分:深呼吸→解ける問題にチェック→そこから着手
  • 時間配分のルール
    • 迷ったら3分で見切って後回し
    • 記述は最後15〜20分を確保
    • マークずれの最終チェック2分を必ず確保
  • 合格ラインの意識:「7割で合格」。完璧を狙わない

科目別:直前期の“これだけやる”

行政法(最優先)

  • 白紙で流れを書けるか(手続→不服→訴訟)
  • 過去問は設問ごとの根拠条文番号を1行書き込み
  • 判例は結論と理由の“型”だけを口で言えるように

民法(最優先)

  • 人間関係の図 → 論点の骨子40字
  • 同一テーマを1日で固める“連打法”(時効なら時効だけ、担保なら担保だけ)
  • 記述は要件→当てはめ→結論の順で骨子を作る練習

憲法

  • 人権の主要判例の結論を1行で言えるか確認
  • 統治は重要条文の素読み

商法・会社法

  • 頻出テーマのみ(株主総会、取締役の責任 など)。過去問に出た論点だけを短時間で

一般知識

  • 文章理解を毎日1問(5分)で確実に積む
  • 情報・個人情報保護の要点だけ短時間で暗記

最重要科目の行政法と民法の全体をざっと復習するイメージです。
そのうえで、頻出分野で忘れているところ、理解があいまいなところがあれば、それの復習に時間を使ってください。

1日の回し方テンプレ(疲れていても回る)

  • 朝(5〜10分):行政法の太字だけ声出し
  • 通勤・家事(40〜60分):講義の音声を1.5〜2倍で流す(“分からなくても止まらない”)
  • 夜(最大20分)過去問1〜2問の骨子(40字)。間違えたら理由を1行書いて終了
  • 就寝前(3分)今日の“1つだけ”結論を口に出す(例:聴聞は不利益処分の前提…)

社会人の方は、通勤時間の使い方が合否を分けます。


体験談(モデルケース)

  • Aさん(43歳・製造業・残業多め)
    直前1か月は「夜20分の骨子だけ」に切り替え。平日は耳学習中心、休日は行政法の白紙フローチャートを繰り返し。記述は骨子のみで清書は週1回。本番は迷う問題を3分で後回しにして得点を積み、自己採点で180点超
  • Bさん(38歳・子育て中)
    家ではイヤホン禁止のため、通勤と昼休みで音声を回し切り、帰宅後は家族時間。就寝前3分の“結論だけ復唱”で不安を抑え、直前は文章理解毎日1問で足切り回避。初受験で合格

よくある質問(直前期版)

Q. 平日、全然時間が取れません。
A. 夜20分の骨子1本だけでOK。残りは耳で回してください。睡眠を削ると本番の点が落ちます。

Q. 記述は毎日清書すべき?
A. 清書は週1回。毎日は骨子40字の方が効きます。

Q. 新しいまとめ本を見つけました。読むべき?
A. 読みません。あなたのテキストにないなら捨てるが正解。


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まとめ:直前期は“増やさず、固める”

  • 新しい知識は捨てる
  • 夜は20分の骨子だけ
  • 間違いは1行の書き込み
  • 行政法は白紙で流れ確認、民法は図→骨子
  • 文章理解は毎日1問

👉 迷ったらこの記事のリストに戻り、今日の骨子40字を1本だけ。それで十分、合格に近づきます。

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