「択一はある程度解けるようになったけど、記述式で点数が伸びない…」
「最後は記述で差がつくと聞いて不安」
30代・40代の社会人受験生からよく聞く悩みです。行政書士試験の合格点は300点中180点ですが、記述式だけで最大60点(全体の20%)を占めるため、避けて通れません。
しかし、多くの受験生が「何を書けばいいかわからない」「字数が合わない」と苦手意識を持っています。
そこで本記事では、記述式の出題傾向・採点基準・高得点を狙うテクニックを徹底解説します。短期間でも得点アップを狙える勉強法を具体例とともに紹介します。
目次
記述式の概要と出題傾向
出題数と配点
- 出題数:3問
- 配点:各20点(合計60点)
- 出題範囲:民法2問+行政法1問が基本パターン
表:直近の記述式出題傾向
| 年度 | 民法 | 行政法 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2020 | 売買契約解除 / 債権譲渡 | 行政不服審査法 | 60点 |
| 2021 | 不法行為 / 相続 | 行政事件訴訟法 | 60点 |
| 2022 | 連帯債務 / 契約解除 | 行政手続法 | 60点 |
| 2023 | 相続放棄 / 解除条件 | 行政事件訴訟法 | 60点 |
👉 記述は「典型論点」から出題される傾向が強く、基礎を押さえていれば対応可能です。
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記述式の採点基準と合格戦略
採点基準の特徴
- キーワードが盛り込まれているか
- 法的根拠が明記されているか
- 論理的に破綻していないか
👉 「模範解答と一字一句同じでなくてもOK」。部分点が大きいのが特徴です。
合格戦略
- キーワード重視(「解除」「債権譲渡」「取消」など)
- 字数調整力(35〜40字を基準に練習)
- 書き慣れること(答案作成は週3問が理想)
記述式で高得点を取る3つのステップ
ステップ1:典型論点を押さえる
- 民法は「契約解除・相続・債務不履行・不法行為」
- 行政法は「取消訴訟・不服審査・手続法の適用範囲」
必ず押さえるべき論点
- 契約解除の要件
- 相続放棄の効果
- 行政事件訴訟の出訴期間
- 行政手続法の聴聞・弁明
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ステップ2:答案作成力を鍛える
- 毎日1問、過去問か予想問題を答案にする
- 書いたら必ず模範解答と比較し、キーワードの有無を確認
- 書く→直す→書くの繰り返しが重要
👉 最初から40字書こうとせず、20字で要点をまとめる練習から始めると挫折しません。
ステップ3:時間配分を徹底する
- 記述に使える時間:1問あたり10〜12分
- まず択一を解き終え、残り30〜35分を記述に回す
- 書ききれないと0点になるため、字数調整力が必須
表:試験時間180分の理想配分
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0〜120分 | 択一(五肢択一・多肢選択) |
| 120〜150分 | 記述3問 |
| 150〜170分 | 見直し |
| 170〜180分 | マーク確認・体裁調整 |
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記述式の効果的な勉強法
過去問+予想問題の使い方
- 過去問は「出題形式に慣れる」ため
- 予想問題は「最新の論点に対応」するため
👉 両方をバランスよく使うのが得策です。
書き込みノートを作る
- 記述問題専用のノートを作り、答案をまとめる
- 「出題論点ごとに整理」することで知識が体系化される
おすすめ教材
- 『行政書士 記述式攻略本』(出版社別)
- 予備校の記述式答練
- 行政書士試験過去10年問題集
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記述式でよくある失敗と対策
ありがちな失敗例
- キーワードが抜ける
- 字数オーバーまたは不足
- 問題文の読み違え
対策
- キーワードは赤シートで暗記
- 35字でまとめる練習をする
- 問題文は「設問で要求されていること」を最初に確認
👉 記述は「完璧」より「部分点を確実に取る」意識で!
記述式対策におすすめの学習スケジュール
表:直前期3ヶ月モデルスケジュール
| 時期 | 学習内容 |
|---|---|
| 3か月前 | 記述の典型論点整理+過去問演習 |
| 2か月前 | 予想問題集で答案練習開始(週3問) |
| 1か月前 | 毎日1問+模試演習 |
| 直前期 | 苦手論点の総復習+答案作成の反復 |
👉 特に「答案を書く習慣」を最後まで維持することが大切です。
よくある質問(FAQ)
まとめ:記述式は「恐れず、慣れて、書く」
行政書士試験の記述式は、知識+答案作成力+時間配分の3点セットが合格の鍵です。
👉 今日から「1日1問」を習慣にし、キーワードを意識した答案練習を始めてください。部分点を積み重ねることで、合格ラインを突破できます。

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