「過去問はやったほうがいいと聞くけれど、どこまでやればいいの?」
「10年分? 5年分? それとも全部?」
行政書士試験は範囲が広く、暗記だけでは歯が立たない科目もあります。
特に忙しい社会人にとっては、“正しいやり方”で最短距離を走ることが欠かせません。
この記事では、30〜40代の働きながら合格を目指す人に向けて、
「過去問をどこまで」「どう解くか」を具体的な行動ステップで解説します。
行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

1. 過去問の重要性は“繰り返し”より“根拠”
過去問は単なる「知識確認」ではなく、出題者の考え方をつかむ教材です。
出題テーマは繰り返され、特に行政法・民法ではパターンが明確です。
| 科目 | 重要度 | コメント |
|---|---|---|
| 憲法 | 高 | 判例知識は毎年似た構成で出題 |
| 民法 | 最高 | 過去問反復が得点源になる |
| 行政法 | 高 | 条文・判例の根拠をつかむ練習に最適 |
| 商法・会社法 | 中 | 基礎だけで十分 |
| 一般知識 | 低〜中 | 文章理解・情報系はパターン慣れでOK |
👉 行政法・民法を最優先。
「10年分を“根拠つき”で説明できる」状態を目標にしましょう。
2. どこまでやるか:10年分×3サイクル
年数の目安
- まず10年分。
- 余裕があれば15年分まで拡張。
- 古い問題は法改正で意味が変わることもあるので注意。
周回の目安
| 回数 | 目的 | やること |
|---|---|---|
| 1周目 | 全体像をつかむ | 正解・不正解を気にせず全問解く |
| 2周目 | 弱点発見 | 間違えた問題に★をつけて理由を記録 |
| 3周目 | 定着 | ★問題だけを再挑戦。根拠を言葉で説明できるか確認 |
3. 「質を上げる」過去問プロトコル(保存版)
ただ「3回解く」ではダメ。
合格者が共通してやっているのは、理解→言語化→再確認の3ステップです。
ステップ1:間違いを3タイプに分類する
- 知識ミス:「条文を忘れた」
- 読解ミス:「〜を除く」を見落とした
- 当てはめミス:「事実に条文を結びつけられなかった」
→ 間違えた原因をこの3分類で書き出すと、復習の方向が明確になります。
ステップ2:AIを使って“解説時間を短縮”
- ChatGPTなどに「この問題の解説を3行で要約して」と入力。
- その要約を自分の言葉で1行に言い換える。
👉 これだけで「読んだつもり」から「理解した」に変わります。
ステップ3:1日・3日・7日ルールで再チェック
- 翌日:すぐに解き直す
- 3日後:根拠を言葉で言えるか確認
- 7日後:選択肢を見ただけで“違和感”を覚えられるか試す
4. 実体験:38歳営業職・朝15分学習で13か月合格
「過去問を“正解できた理由”まで説明する練習に変えたら、点が伸びました。」
フルタイム営業職のAさん(38歳)は、朝15分+夜30分の学習ルーティン。
最初の3か月は「解くだけ」で伸びず。
そこから「解説→自分で要約→翌朝もう1回言う」に切り替えた結果、
行政法の得点が 56点→80点 に上がりました。
Aさんのメモには、
「★印をつけた“危ない知識”だけを翌朝3問言い直す」
というルールが貼ってありました。
5. 忙しい社会人のための時間戦略
スキマ時間の使い方
- 通勤時間:アプリで行政法の一問一答
- 昼休み:民法の選択肢5問だけ
- 夜:解説をAIで3行要約→言い換え練習
ツールの使い分け
| ツール | 強み | 活用法 |
|---|---|---|
| スタディング | スマホ完結 | 通勤・昼休みのインプット |
| アガルート | 記述添削+質問可 | 夜の“理解定着”タイム |
| 紙の過去問集 | 書き込み・マーキング | 週末の弱点整理に最適 |
👉 「AIで解説を短縮し、紙で根拠を残す」。これが現代の最短法です。
6. 過去問と模試・予想問題の使い分け
| 教材 | 目的 |
|---|---|
| 過去問 | 傾向分析・基礎固め |
| 模試 | 時間配分・本番感覚 |
| 予想問題 | 直前期のトレンド対策 |
過去問で根拠を説明できるようになったら、模試でそのスピードを試す。
予想問題はあくまで「補足」であり、軸は常に過去問に置きましょう。
7. よくある失敗と修正の手順
| 失敗例 | 修正方法 |
|---|---|
| 全問を均等に解く | 出題頻度の高い行政法・民法を優先 |
| 解説を読まない | AI要約→自分の言葉で説明 |
| 古い問題をそのまま使う | 法改正を必ず確認(公式・通信講座サイト) |
8. 明日からの行動リスト
- 直近10年の過去問を入手
- 今日間違えた問題に★マーク
- 翌朝3問だけ“根拠を言い直す”
- 1・3・7日ルールで再チェック
- 週末に記述式60字テンプレで練習

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- 短期設計+記述添削つきで、“根拠学習”が定着。
- 「講義→指定過去問→週1記述添削」の3段サイクルで回せる。
- 質問制度があるから、疑問を放置せず解決できる。

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まとめ:過去問は“理解して繰り返す”が最短ルート
過去問を“量”でこなす時代は終わりました。
忙しい人こそ、根拠を言語化→短いサイクルで再確認することで、最短合格に近づけます。
👉 まずは「明日の朝の15分」で、昨日間違えた3問を言い直してください。
それが、合格への最初の一歩です。

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