行政書士×リモートワークの可能性とは?今後の働き方を考える(体験談つき)

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52 行政書士×リモートワークの可能性とは?今後の働き方を考える

「テレワークや副業が当たり前になってきたけど、自分のキャリアにどう活かせばいいの…?」
そんな不安を抱える30〜40代に向けて、行政書士×リモートワークの現実と、始める前に知っておきたい法律・コスト・営業のポイントを、実例チェックリストでまとめました。難しい言い回しは避け、必要なところだけをコンパクトに。


目次

行政書士とリモートが相性◎な理由(ざっくり)

  • 書類作成が中心:契約書、申請書、告示の確認などはPCで完結。
  • 電子申請が拡大:建設業、在留資格、会社設立関連でオンラインが進行。
  • 相談もオンライン:Zoom/Meet/チャットで全国対応がしやすい。

リモート対応度(目安)

業務リモート度ポイント
許認可申請(建設・飲食 等)電子申請+郵送併用で完了が増加
在留資格(ビザ)オンライン申請・海外在住者ともリモートで完結可
契約書作成・チェッククラウド共有・電子契約で迅速
相続・遺言初回は対面希望も一定数あり
官公庁との折衝面談・原本確認が必要な場面あり

ここは外せない「法的・物理的」ハードル

楽観だけでは失敗します。自由には、責任とコストが伴います。

① 事務所設置義務(バーチャルオフィス原則不可)

  • 行政書士は**「事務所を設ける」義務**があります。
  • 自宅開業は可能。ただし自宅の一部を事務所として届出し、賃貸なら管理規約・大家の承諾が必要。
  • 届出住所は公開情報になり得ます。プライバシー配慮の動線やポスト名表記も検討を。

② 電子申請の“物理”要件

  • マイナンバーカードICカードリーダー、**電子証明書(職印登録)**などが必要になる手続きあり。
  • PCのセキュリティ要件(OS更新、暗号化ディスク、ウイルス対策)も前提。

③ 守秘義務と情報管理

  • 鍵付きキャビネット(紙原本の保管)、端末持ち出しルールVPN/ゼロトラストアクセス権限の分離を明文化。
  • 依頼者に**情報管理方針(簡潔なポリシー)**を提示できると信頼が上がります。

メリット・デメリットを“仕事目線”で

リモートのメリット

  • 地域を超えて受任:地方在住でも都市部案件OK
  • 時間の融通:子育て・介護・副業と両立しやすい
  • 低コスト開始:自宅事務所+最小設備でスタート可

リモートの落とし穴(対策つき)

課題よくある困りごと先手の対策
信頼獲得初回オンラインだけだと信用が薄い初回は対面 or 顔出し面談+実績ページ提示
地域ネットワーク行政・士業・金融機関との接点が希薄月1回の役所回り/異業種会で地縁づくり
セキュリティ端末紛失・誤送信・家族PC混用業務専用PC二要素認証家族PCと分離
申請要件原本確認/面談が必要出張日をまとめる運用、連携士業と分担

具体的に“リモートで回しやすい”業務

  • 建設業許可・経審:下準備の9割はクラウドで完了。提出のみ対面・郵送。
  • 在留資格(就労/経営管理):英文書類の受領〜やりとりは全てオンライン。
  • 契約書レビュー(BtoB):版管理はクラウド、SLAの返信時間を提示すると満足度↑。
  • 法人設立サポート:発起人・定款ドラフト〜電子署名・オンライン登記との連携が要。

実例

  • ケースA:40代・元建設会社総務
    平日は本業、土曜午前にオンライン相談を固定枠化。建設業の変更届・決算報告を中心に月7〜12万円の副収入。コツは「返信SLA:24時間以内に一次回答」を掲示したこと。
  • ケースB:30代後半・元海外営業
    在留資格に特化。英語での初回ヒアリング30分を無料にし、Googleスプレッドシートで進捗共有。更新案件のリピートで安定化。
  • ケースC:50代前半・独立転身
    自宅を事務所届出。鍵付きキャビネット監視カメラ入退室記録まで整備し、情報管理ページをサイトに公開→金融機関からの紹介が増加。

これが“現実的な初期装備”リスト

  • PC(暗号化ドライブ/指紋or顔認証)、デュアルディスプレイ
  • マイナンバーカード+ICカードリーダー
  • クラウド(文書・スケジュール・顧客管理)、電子契約
  • VPNまたはゼロトラスト系のリモートアクセス
  • 鍵付きキャビネット/シュレッダー
  • 顧客向け情報管理ポリシー(1枚もの)

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ICカードリーダー比較(マイナ受付対応・USB-C可)→ (提携リンク)
行政書士向けクラウド顧客管理(案件進捗・期限アラート)→ (提携リンク)
VPNサービス(5台まで同時接続・無制限帯域)→ (提携リンク)


集客は「オンライン×ローカル」の二刀流で

  • オンライン:検索用の専門特化ページ(例:「建設業 許可 〇〇市」)+事例公開
  • ローカル:地元の同業士業・工務店・税理士・社労士挨拶まわり、月1回は対面行脚
  • 運用の型:月1回、実務ノウハウを短文ブログに(改正情報・チェックリスト等)

忙しい社会人が“今からできる”準備

  1. 通信講座は短尺×改正フォロー×質問SLAで選ぶ
     (10〜15分動画、改正は◯週以内に補講、質問は48h以内回答など)
  2. クラウド・電子契約・電子申請の操作に慣れる
  3. 自宅事務所の動線設計(鍵・書庫・来客導線・防音)
  4. 情報管理ポリシー草案を1枚で作る(依頼者にも提示)

まとめ:自由に働くために、仕組みを先に整える

  • 行政書士はリモートと相性が良い。ただし、
    事務所設置義務/電子証明の物理要件/守秘の仕組み/地域ネットワークを外すとつまずきます。
  • 「まず学んでから」ではなく、学びながら運用の型を作るのが近道。
  • 30〜40代の強み(業界知識・人脈)をテーマ特化×全国リモートで伸ばしていきましょう。

✅ 次の一歩

  1. 通信講座を短尺×改正フォロー×質問SLAで1つ選ぶ
  2. ICカードリーダー電子契約をセットアップ
  3. 「〇〇許可ならまずこれ」のチェックリストを1枚作る

体験談を読んで「自分にもできる」の感触を持てた方へ

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編集後記(感想)
ヒアリングした複数の方が口をそろえたのは、「技術より“約束の運用”が信頼を生む」ということでした。返答SLA、進捗の見える化、情報管理の説明。この3つを整えた瞬間、紹介が増え、価格交渉もスムーズになった――それがリモート時代の行政書士らしさだと感じます。

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