「テレワークや副業が当たり前になってきたけど、自分のキャリアにどう活かせばいいの…?」
そんな不安を抱える30〜40代に向けて、行政書士×リモートワークの現実と、始める前に知っておきたい法律・コスト・営業のポイントを、実例とチェックリストでまとめました。難しい言い回しは避け、必要なところだけをコンパクトに。
目次
行政書士とリモートが相性◎な理由(ざっくり)
- 書類作成が中心:契約書、申請書、告示の確認などはPCで完結。
- 電子申請が拡大:建設業、在留資格、会社設立関連でオンラインが進行。
- 相談もオンライン:Zoom/Meet/チャットで全国対応がしやすい。
リモート対応度(目安)
| 業務 | リモート度 | ポイント | 
|---|---|---|
| 許認可申請(建設・飲食 等) | ◎ | 電子申請+郵送併用で完了が増加 | 
| 在留資格(ビザ) | ◎ | オンライン申請・海外在住者ともリモートで完結可 | 
| 契約書作成・チェック | ◎ | クラウド共有・電子契約で迅速 | 
| 相続・遺言 | ○ | 初回は対面希望も一定数あり | 
| 官公庁との折衝 | △ | 面談・原本確認が必要な場面あり | 
ここは外せない「法的・物理的」ハードル
楽観だけでは失敗します。自由には、責任とコストが伴います。
① 事務所設置義務(バーチャルオフィス原則不可)
- 行政書士は**「事務所を設ける」義務**があります。
- 自宅開業は可能。ただし自宅の一部を事務所として届出し、賃貸なら管理規約・大家の承諾が必要。
- 届出住所は公開情報になり得ます。プライバシー配慮の動線やポスト名表記も検討を。
② 電子申請の“物理”要件
- マイナンバーカード、ICカードリーダー、**電子証明書(職印登録)**などが必要になる手続きあり。
- PCのセキュリティ要件(OS更新、暗号化ディスク、ウイルス対策)も前提。
③ 守秘義務と情報管理
- 鍵付きキャビネット(紙原本の保管)、端末持ち出しルール、VPN/ゼロトラスト、アクセス権限の分離を明文化。
- 依頼者に**情報管理方針(簡潔なポリシー)**を提示できると信頼が上がります。
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				メリット・デメリットを“仕事目線”で
リモートのメリット
- 地域を超えて受任:地方在住でも都市部案件OK
- 時間の融通:子育て・介護・副業と両立しやすい
- 低コスト開始:自宅事務所+最小設備でスタート可
リモートの落とし穴(対策つき)
| 課題 | よくある困りごと | 先手の対策 | 
|---|---|---|
| 信頼獲得 | 初回オンラインだけだと信用が薄い | 初回は対面 or 顔出し面談+実績ページ提示 | 
| 地域ネットワーク | 行政・士業・金融機関との接点が希薄 | 月1回の役所回り/異業種会で地縁づくり | 
| セキュリティ | 端末紛失・誤送信・家族PC混用 | 業務専用PC・二要素認証・家族PCと分離 | 
| 申請要件 | 原本確認/面談が必要 | 出張日をまとめる運用、連携士業と分担 | 
具体的に“リモートで回しやすい”業務
- 建設業許可・経審:下準備の9割はクラウドで完了。提出のみ対面・郵送。
- 在留資格(就労/経営管理):英文書類の受領〜やりとりは全てオンライン。
- 契約書レビュー(BtoB):版管理はクラウド、SLAの返信時間を提示すると満足度↑。
- 法人設立サポート:発起人・定款ドラフト〜電子署名・オンライン登記との連携が要。
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				実例
- ケースA:40代・元建設会社総務
 平日は本業、土曜午前にオンライン相談を固定枠化。建設業の変更届・決算報告を中心に月7〜12万円の副収入。コツは「返信SLA:24時間以内に一次回答」を掲示したこと。
- ケースB:30代後半・元海外営業
 在留資格に特化。英語での初回ヒアリング30分を無料にし、Googleスプレッドシートで進捗共有。更新案件のリピートで安定化。
- ケースC:50代前半・独立転身
 自宅を事務所届出。鍵付きキャビネット・監視カメラ・入退室記録まで整備し、情報管理ページをサイトに公開→金融機関からの紹介が増加。
これが“現実的な初期装備”リスト
- PC(暗号化ドライブ/指紋or顔認証)、デュアルディスプレイ
- マイナンバーカード+ICカードリーダー
- クラウド(文書・スケジュール・顧客管理)、電子契約
- VPNまたはゼロトラスト系のリモートアクセス
- 鍵付きキャビネット/シュレッダー
- 顧客向け情報管理ポリシー(1枚もの)
[広告/おすすめ]
・ICカードリーダー比較(マイナ受付対応・USB-C可)→ (提携リンク)
・行政書士向けクラウド顧客管理(案件進捗・期限アラート)→ (提携リンク)
・VPNサービス(5台まで同時接続・無制限帯域)→ (提携リンク)
集客は「オンライン×ローカル」の二刀流で
- オンライン:検索用の専門特化ページ(例:「建設業 許可 〇〇市」)+事例公開
- ローカル:地元の同業士業・工務店・税理士・社労士へ挨拶まわり、月1回は対面行脚
- 運用の型:月1回、実務ノウハウを短文ブログに(改正情報・チェックリスト等)
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				忙しい社会人が“今からできる”準備
- 通信講座は短尺×改正フォロー×質問SLAで選ぶ
 (10〜15分動画、改正は◯週以内に補講、質問は48h以内回答など)
- クラウド・電子契約・電子申請の操作に慣れる
- 自宅事務所の動線設計(鍵・書庫・来客導線・防音)
- 情報管理ポリシー草案を1枚で作る(依頼者にも提示)
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				まとめ:自由に働くために、仕組みを先に整える
- 行政書士はリモートと相性が良い。ただし、
 事務所設置義務/電子証明の物理要件/守秘の仕組み/地域ネットワークを外すとつまずきます。
- 「まず学んでから」ではなく、学びながら運用の型を作るのが近道。
- 30〜40代の強み(業界知識・人脈)をテーマ特化×全国リモートで伸ばしていきましょう。
✅ 次の一歩
- 通信講座を短尺×改正フォロー×質問SLAで1つ選ぶ
- ICカードリーダー・電子契約をセットアップ
- 「〇〇許可ならまずこれ」のチェックリストを1枚作る
体験談を読んで「自分にもできる」の感触を持てた方へ
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行政書士 通信講座3校比較(短尺講義・改正補講・添削回数・質問SLAを横並び)→ (提携リンク)
オンライン開業スターター(名刺・簡易サイト・情報管理ポリシーテンプレ)→ (提携リンク)
――
編集後記(感想):
ヒアリングした複数の方が口をそろえたのは、「技術より“約束の運用”が信頼を生む」ということでした。返答SLA、進捗の見える化、情報管理の説明。この3つを整えた瞬間、紹介が増え、価格交渉もスムーズになった――それがリモート時代の行政書士らしさだと感じます。






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