行政書士で始める!セカンドキャリア設計ガイド【現実と成功手順】

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48 行政書士で始める!セカンドキャリア設計ガイド

「このまま今の会社で働き続けて大丈夫なのか…?」
30〜40代の多くが感じる不安に、行政書士は“もう一つの選択肢”を与えてくれる国家資格です。
ただし、希望だけで語ると危険です。合格の厳しさ・登録の費用・営業の現実を正面から押さえたうえで、勝ち筋の手順に落とし込みましょう。


目次

1. 行政書士がセカンドキャリアに向いている理由(メリット)

  • 年齢・学歴の制限なし:誰でも受験可能。キャリアチェンジの入口になる。
  • 社会人経験が強みに変わる
    • 営業・接客 → 許認可のヒアリング、相続相談の面談力
    • 総務・法務 → 契約書チェック、社内規程の知識
    • 国際業務 → ビザ・在留資格
  • 働き方の幅:副業/専業(独立)/他資格と組み合わせ

経験と相性の良い業務(例)

経験分野活かせる業務
営業・接客許認可申請(建設・飲食ほか)、相続相談
総務・法務契約書作成・チェック、企業法務サポート
国際業務ビザ・在留資格申請

2. ただし“現実”はここから:最初の2つの壁

壁① 合格の厳しさ

  • 合格率:おおむね10〜12%
  • 学習時間:800〜1,000時間(1日2時間で1年〜1年半)

つまり、「勉強の仕組み化」がないと折れます。
学ぶ前に、続け方の設計が必要です(後述)。

壁② 登録と営業の現実

  • 登録コスト:合格後に40〜50万円前後(登録費・入会金、名刺・サイト等の初期整備を含む)
  • 毎年の会費:数万円〜
  • 会社員の兼業規定:副業OKか要確認。登録にあたって“本業と副業の位置づけ”を行政書士会から確認される場合あり。
  • 集客の難しさ:開業直後は実績ゼロ。紹介・検索・SNSのいずれかを育てる必要。

先に「補助者(事務所でのサポート)」として動いて実務を学ぶのも堅実です。


3. 行政書士で広がる働き方(副業/独立/複合)

副業(会社員+行政書士)

  • 向く業務:許認可の書類作成、契約書チェック、オンライン相談
  • 時間設計:平日夜に書類作成/土日に役所・面談

独立(専業)

  • 許認可・相続・ビザの3本柱+地域密着
  • 初期は下請け・共同受任も活用

複合(他資格と組み合わせ)

  • 行政書士×社労士:建設業などの許認可+労務
  • 行政書士×FP:相続・遺言+資産相談
  • 行政書士×中小企業診断士:法務+経営支援

4. 稼げる分野と報酬イメージ(目安)

分野目安報酬特徴
許認可申請(建設・飲食・古物商など)5〜20万円/件定期需要・副業でも対応しやすい
相続・遺言10〜30万円/件単価高・信頼関係が重要
ビザ・在留資格5〜15万円/件更新・転職でリピート
契約書チェック(企業法務)3〜10万円/月〜継続契約に育てやすい

※数字は相場イメージ。地域・難易度・経験で変動します。


5. 40代が越えるべき“学習の壁”と、最短で超える方法

よくあるつまずき

  • 数字・期間・要件の丸暗記が入らない
  • ビジネス用語で覚えてしまい、法律用語が正確に出ない
  • 忙しくて勉強が続かない

解決策(実践しやすい順)

  1. 分割学習(1日15分×3回)
     朝・昼・夜に小分け。集中力が切れにくく、記憶に残る。
  2. 1-3-7日復習(当日→翌日→3日後→7日後で再確認)
     “忘れる前に触る”。暗記の鉄板。
  3. 常識語→法律語 変換ノート
     例:「責任を取る」→「債務不履行の損害賠償責任(民法415)」
     自分の言葉を正確な条文用語に置き換える訓練。
  4. 択一→記述の連動
     その日覚えた論点を60字テンプレに当てはめて1本書く(下記)。

60字テンプレ(採点者が拾いやすい型)

  • 〈論点〉+〈結論〉+〈理由(要件or根拠条文)〉
  • 例(執行停止)
    回復困難な損害おそれがあり、公共の福祉に重大な影響なしなら、執行停止が認められる。」

「文章力」より“キーワードと型”。これが点になります。


6. 学習スケジュール(現実的モデル)

  • 平日(合計60〜90分)
    • 朝15分:条文カード(数字・期間・要件)
    • 昼15分:過去問1問+誤肢の理由チェック
    • 夜30〜60分:行政法or民法の択一→60字テンプレで1本
  • 休日(2〜3時間)
    • 模試形式(45〜60分)+復習
    • 苦手論点を1-3-7復習表に登録

これで月あたり60〜80時間。1年で700〜900時間を固く積めます。


7. 仕事として始める前に:登録・兼業・品質のチェック

  • 登録費用の準備:40〜50万円前後(地域差あり)
  • 兼業規定の確認:会社就業規則/競業避止/行政書士会の取り扱い
  • 品質管理:副業であっても納期・連絡・守秘は最優先。
    緊急案件(期限のある許可・在留)を無理に受けない。

不安なら「行政書士補助者」から着地。品質を守って経験を得るのが正解。


8. キャリアを形にする3ステップ(目安ロードマップ)

フェーズ行動期間目安
学習期仕組み化学習(分割+1-3-7+60字テンプレ)0〜12か月
副業期小案件・オンライン相談・補助者で実務1〜2年
独立期専門特化(許認可/相続/ビザ)+顧客導線の確立3年以降

9. 体験談(要約)

  • 38歳・メーカー営業(副業→独立)
    朝15分+夜30分の習慣で11か月合格。登録費用は貯蓄から捻出。
    最初の3か月は知人の建設業許可で実績作り。半年で月5〜8万円の副収入、1年半で独立。
  • 45歳・総務出身(副業継続)
    1-3-7復習と法律語変換ノートで条文が頭に定着。
    契約書レビューの単発から開始。今は月3〜5万円だが、無理せず継続できているのが満足。

10. すぐ使える行動チェックリスト(保存推奨)

  • 就業規則で副業可を確認
  • 学習スケジュールを15分×3回に分割
  • 1-3-7復習表を作る(カレンダーでOK)
  • 法律語変換ノートを1冊用意
  • 今日学んだ論点を60字テンプレで1本書く
  • 登録費用50万円の資金計画を立てる
  • 発信拠点(X/ブログ/note)を1つ作る
  • まずは小案件 or 補助者から始める

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まとめ:行政書士は“希望”だけでなく“設計”で勝つ

  • 年齢不問・経験が強み。ただし合格率10%登録費用40〜50万円の現実あり。
  • 40代は、分割学習+1-3-7復習+法律語変換+60字テンプレで“続く設計”を。
  • 副業は小さく始めて品質重視。補助者や小案件で実務を積み、導線を育てる。

今日の一歩:15分だけ、条文カードを作ってみましょう。
“続く仕組み”こそ、セカンドキャリアの最短ルートです。

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