「もう40代だから勉強なんて無理かも…」
「仕事と家庭が忙しくて、挑戦する時間なんてない…」
大丈夫。合格者のボリュームゾーンは30〜40代です。
必要なのは“根性”ではなく、配点に最適化した設計と、時間を生み出す仕組み。本記事は、40代からでも確実に積み上がる勉強法を、数値目標とテンプレまで落として解説します。
行政書士試験の概要と合格ライン
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 試験日 | 毎年11月第2日曜 | 
| 試験時間 | 3時間 | 
| 形式 | 五肢択一・記述・文章理解 | 
| 合格基準 | 300点中180点(6割)+科目足切り | 
| 受験資格 | 誰でも受験可 | 
| 合格率 | 10〜15%程度 | 
戦略の核:配点思考
点を最短で積むなら、行政法112点+民法76点が最優先。憲法(56点)は“伸ばす”より“取りこぼさない”扱いに。
🎯 科目別の現実的ターゲット
| 科目 | 満点 | 目標 | 優先度 | 
|---|---|---|---|
| 行政法 | 112 | 80 | ◎ | 
| 民法 | 76 | 50 | ◎ | 
| 憲法 | 56 | 30 | ○ | 
| 一般知識 | 56 | 24〜28(足切り死守) | ○ | 
| 商法・会社法 | 28 | 10〜15 | △ | 
| 合計 | 328* | 180+ | — | 
*配点細目は年により差あり。合格点=180を最短で超える設計が目的。
💬 体験談(42歳・営業)
「“行政法80・民法50でいい”と決めたら、憲法と商法に迷わず線が引けました。やらない勇気が時間を生みました。」

40代の強み/課題と“技術的”な解決
- 社会経験で条文の「現実」がイメージしやすい
- 自己管理と投資判断ができる
- 時間がない
- 記憶が続かない
- 学習習慣が薄い
- 家族と“学習の約束”:朝6:00–6:40は固定(週5)
- 家事・仕事の外部化:買い物を宅配/残業削減の打診/週1家事代行
- 記憶の二重化:インプット直後に必ずミニアウトプット(後述)
💬 体験談(39歳・2児の父)
「家族会議で“朝は勉強、夜は家族”を宣言。罪悪感が消え、朝学が定着しました。」
着実に合格を目指す「3ステップ勉強法」
ステップ1|基礎固め(インプット)※行政法→民法の順
使う教材は“基本書1冊+過去問+一問一答”のみ。増やさない。
- 行政法:手続→救済(不服申立・取消訴訟・執行停止)の流れを俯瞰
- 民法:要件→効果で条文を口に出して説明(錯誤・相殺・解除・時効・対抗要件)
ミニKPI(週ごと)
- 民法主要100条文:30秒で要件→効果を言える数=70本→80→100
- 行政法:処分取消の“要件名詞3つ”(処分性・原告適格・出訴期間)を即答
💬 体験談(45歳・事務)
「“要件を名詞で並べる”練習に切り替えたら、記述でも迷わず書けるようになりました。」


ステップ2|過去問演習(アウトプット)※“危険知識”を最優先で潰す
周回の目的を変えるのが時短の肝。
| 周回 | 目的 | やること | 
|---|---|---|
| 1周目 | 論点の地図作り | 何が問われたかを短語で欄外メモ | 
| 2周目 | 条文に紐づけ | 誤肢ごとに条文番号を必ず書く | 
| 3周目 | 説明力 | 全肢の正誤理由を口頭で言えるか | 
危険知識(最優先):“正解したが根拠が曖昧”なもの。誤答より優先で復習。
— これを放置すると本番で再現できません。
- テーマ:相殺/錯誤/執行停止
- 条文番号:民505・506/民95/行訴25
- 60字言い換え:設問要求→要件名詞2〜3個→結論
💬 体験談(36歳・SE)
「“迷い正解”に★を付け、翌朝60字で言い換えるルールに。記憶がガチッと固定されました。」

ステップ3|模試・直前対策(タイム配分と記述の型)
模試の目的は点数ではなく時間と型のチューニング。
- 時間配分テンプレ:行政法90分/一般知識30分/記述45分
- 記述60字テンプレ
- 設問要求+要件名詞2〜3個+結論
- 例:取消訴訟「取消可否は✱処分性✱原告適格✱出訴期間で判断。本件は○○で適法。」
 
- 当日:誤答&迷い正解に色分け
- +24h:60字で再言語化
- +72h:同論点で再テスト
💬 体験談(41歳・経理)
「“時間配分”を固定したら、最後まで解き切れるようになりました。記述の恐怖が消えます。」

40代社会人のための“時間捻出と記憶定着”オペレーション
時間は“作る”のではなく“空ける”
- 家族と学習契約:朝学時間を宣言、週末の家族時間で“交換”
- 外部化リスト:食材宅配・ロボット掃除機・週1家事代行・時短交渉
- デジタル断食:スマホは別室・通知オフシーンを固定

記憶は“二重化”
- インプット直後30秒アウトプット(口頭/60字)
- 耳学習→昼の一問一答→夜の口頭再生の三段リピート
- 就寝前は軽復習(新規インプットは朝)
💬 体験談(48歳・管理職)
「朝に新規、通勤で耳、夜に30秒口頭。忘れにくい回路ができました。」
学習スタイルの選び方(独学/通信/ハイブリッド)
| 項目 | 独学 | 通信講座 | ハイブリッド(推奨) | 
|---|---|---|---|
| コスト | ◎(1〜3万円) | △(5〜15万円) | ○(必要箇所だけ課金) | 
| 速度 | △(調査に時間) | ◎(設計済み) | ◎ | 
| サポート | なし | あり(質問・添削) | 記述添削だけ利用 | 
💬 体験談(40歳・主婦)
「独学で停滞→記述添削だけ受講。最小コストで最大の伸びを実感。」

成功・失敗の分岐点(チェックリスト付)
- 学習を生活に組み込む(朝固定・週次レビュー)
- 過去問は条文番号メモ→60字言い換え
- 迷って正解した問題(危険知識)を最優先で潰す
- テキストを“読み続ける”
- 記述を後回し
- 政治経済を深追いして時間ロス
- 危険知識件数:15→10→5へ
- 記述骨組み作成:2分以内
- 行政法・民法の再テスト正答率:80%
1年間ロードマップ(達成基準つき)
| 期 | 目安 | 主要タスク | 達成基準 | 
|---|---|---|---|
| 1–3ヶ月 | 基礎固め | 行政法→民法の骨格/要件→効果の口頭化 | 民法100条文を30秒説明 | 
| 4–6ヶ月 | 過去問1周 | 条文番号メモ/危険知識リスト化 | 危険知識50→30件 | 
| 7–9ヶ月 | 過去問2周+記述 | 60字テンプレ/模試1回 | 模試160点・時間切れゼロ | 
| 10–11ヶ月 | 仕上げ | 3周目/72h復習ループ | 模試180点・危険知識10以下 | 
💬 体験談(37歳・二度目の挑戦)
「“達成基準”があると、迷いなく次へ進める。停滞が消えました。」
まとめ|40代でも“設計”で勝てる
- 行政法80+民法50に集中、合格180点を冷静に狙う
- 危険知識優先/60字テンプレ/72h復習で再現性を作る
- 家族との約束・外部化・耳学習で時間を“空ける”
- 基本書1冊を決める
- 朝40分の学習契約を家族と結ぶ
- 過去問1年分を解いて迷って正解した問題に★を付ける
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