「文章理解が苦手で点が伸びない…」
大丈夫。文章理解は才能ではなく“型(決まったやり方)”で伸びます。しかも毎年3問=12点は、練習すれば安定して取りやすい“コスパ最強ゾーン”。
ここでは、現代文2問+英文1問を安定して8〜12点に乗せるための最短ルートを示します。
行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

1. 出題の実態(ここを外さない)
- 毎年3問(現代文2・英語1)=合計12点
- 難問よりも、型を持っているかが勝負
- 時間のない社会人は、論理パターンの暗記+ミニドリルで一気に伸びる
2. 苦手の原因→直し方(最短で効く)
| ありがちな失敗 | 直し方(今日から) |
|---|---|
| 本文を最後まで読まずに選択肢へ | 設問→本文→照合の順を固定 |
| 指示語・接続詞を見落とす | 「しかし/つまり/したがって」だけ先に全部マーキング |
| 自分の意見を入れてしまう | 本文の根拠に線を引いてから選ぶ |
3. 現代文は“4パターン”を型で解く
3-1. 内容一致(最頻出)
- 型:設問→本文で該当段落を特定→選択肢を本文の言い回しに戻せるかで判断
- NG:本文にない拡大解釈(言い過ぎ)/限定(言い過ぎの反対)
3-2. 空欄補充(指示語・接続詞)
- 型:直前直後を読む→指示語=何を指すか、接続詞=前後の関係で選ぶ
- 接続の目印:
- しかし=逆(前を打ち消し)
- つまり=要約
- したがって=結論
- なぜなら=理由
3-3. 要旨把握
- 型:逆説(しかし)以降/最後の段落の主張文を拾い、一番広い表現を選ぶ
- NG:例や細部に引きずられる
3-4. 整序(並べ替え)
- 型:
- 導入文(定義・問題提起)
- 展開(対比・理由)
- 結論(まとめ・提案)
- コツ:指示語「この/その」は前の内容が必要な文には置けない
覚え方:現代文は“逆・要約・結論・理由”の4タグで読むだけ。
4. 英文読解は“構文×法律系語彙”に絞る(最短攻略)
4-1. よく出る構文(これだけでOK)
- SV that ~(that以下が内容)
- in order to / to V(目的)
- Although / However(逆)
- which/that関係代名詞(直前名詞の説明)
4-2. よく出る法律・ビジネス語(10語)
obligation(義務)/permission(許可)/prohibit(禁ずる)/require(求める)/condition(条件)/responsible(責任がある)/appropriate(適切な)/subject to(〜の対象)/unless(〜でない限り)/in accordance with(〜に従って)
4-3. 最短ドリル
- 過去問の英文10題を精読→知らない語だけ単語カード化
- 1文ごとに主語S・動詞Vに下線→接続語に○→訳すのは最後
TOEIC本は語彙・言い回しの宝庫。長時間やらず、Part5/6の文法・語彙だけを30分×数回拾い読みでOK。
5. “論理パターン表”で読み間違いを防ぐ(保存版)
| 合図 | 関係 | いつ線を引く? | 選択肢判断の軸 |
|---|---|---|---|
| しかし/しかしながら | 逆(転換) | 必ず線 | 後が筆者の主張になりがち |
| つまり/要するに | 要約 | 必ず線 | 前の内容を短く言い換えた選択肢 |
| したがって | 結論 | 必ず線 | 理由をふまえた帰結が正解 |
| たとえば | 例示 | 余裕があれば | 例は正解になりにくい(細部に注意) |
| 一方で/対照的に | 対比 | 余裕があれば | 対立軸を両方押さえる |
6. そのまま使えるミニドリル(1日5分)
1) 設問を読む → 2) 本文に逆・要約・結論の印 → 3) 根拠行に番号 → 4) 選択肢と照合
練習用ミニ文(例)
近年、遠隔勤務は生産性を下げると主張されてきた。しかし、会議の短縮と通勤時間の削減により、むしろ生産性が上がったという報告も多い。つまり、一律の評価ではなく、業務内容に応じた運用が必要である。
A 遠隔勤務は生産性を下げる。
B 遠隔勤務は生産性を上げる。
C 業務によって評価を分けるべきだ。 ← 要約語の直後が主張
7. 体験談
体験談①:39歳・営業「3ワードだけ塗る」で8点→12点
「しかし・つまり・したがってだけマーカー。選択肢は本文の言い換え探しに集中。
英文は過去問10題をSとVに下線で読んだら、1か月で現代文8→12点安定。」
体験談②:41歳・総務「整序は“導入と結論固定”」
「並べ替えは導入と結論を先に決めるだけで時短。
ミスは誤り肢を正しい文に言い直すノートで潰し、本試験の文章理解は全問正解でした。」
8. 時短トレーニング計画(平日40分・休日60〜90分)
- 平日(毎日40分)
- 5分:接続詞3つを意識して過去問1段落だけ読む
- 20分:過去問1問(現代文or英文)→根拠マーキング
- 15分:誤り肢の言い直しノート作り
- 休日(60〜90分)
- 現代文2問+英文1問を模試形式で時間計測
- 間違いを論理パターン表に追記
- 復習ループ:1日後/3日後/7日後に誤問だけ解き直す(1-3-7)
9. よくある“落とし穴”→即修正
| 落とし穴 | 今すぐ直す |
|---|---|
| 本文を全部読んでから設問 | 設問→本文→照合に固定 |
| 語彙不足で止まる | 文全体の論理で判断。単語は2〜3語だけ調べる |
| 自分の常識で判断 | 本文の言い換えがなければ× |
10. 関連記事



11. おすすめ通信講座|“型で読む”を最短で身につける
アガルート行政書士講座(おすすめ)
- 文章理解の解法動画(論理パターン別)がわかりやすい
- 質問対応/添削で“誤り肢の言い直し”を即修正
- スマホで10分ドリルが回せるから、通勤でも続く

(参考)他講座の特徴
- フォーサイト:フルカラーでビジュアル理解に強い
- 資格スクエア:講義が分かりやすくAIサポートが充実
- スタディング:スマホでスキマ学習が可能

12. まとめ|“逆・要約・結論”で読む。英文は“構文+語彙”だけ。
- 現代文は逆(しかし)・要約(つまり)・結論(したがって)のラインを引く。
- 英文は基本構文+法律系語彙に絞る。
- 誤り肢の言い直しノートと1-3-7復習で定着。
- 過去問1段落にしかし・つまり・したがってをマーキング
- その段落の言い換え一文を自分の言葉でメモ
- 英文1文のSとVに下線を引く
この小さな習慣で、文章理解は安定して稼げる得点源になります。
社会人の行政書士試験の勉強法はこちらの記事をご覧ください。


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