──40代からのリスキリングを合格へと導く“選択力”の極意──
はじめに|五肢択一こそ「合否を分ける最大の山場」
行政書士試験は、合計60問のうちおよそ40問が「五肢択一形式」です。つまり、全体の66%以上が五肢択一で構成されていることになります。
これはつまり──
✅「五肢択一で点を取れる人=合格に近い人」
✅「五肢択一が苦手な人=点が伸び悩む人」
このように、五肢択一は40代から行政書士を目指す社会人にとって、絶対に無視できない“最重要分野”なのです。
第1章:そもそも五肢択一とは?試験形式を正確に理解する
五肢択一とは何か
五肢択一とは、5つの選択肢から最も適切または不適切な肢を1つ選ぶ形式です。
- 問題数:約40問(法令科目中心)
- 出題科目:憲法・行政法・民法・商法・一般知識
- 解答時間:1問あたり2分~2分半が目安
第2章:五肢択一の出題傾向と問題タイプを知る
主な出題タイプ
タイプ | 特徴 |
---|---|
正誤判定型 | 一番正しい or 一番誤っている肢を選ぶ(最多) |
文章整合型 | 条文や判例の解釈を問う |
ひっかけ型 | 細かな文言変更で誤答を誘導 |
実務判断型 | 実務での判断を基にした応用問題(行政法に多い) |
ポイント:問われるのは知識だけではなく、「正確な読解力」や「比較・消去」のスキルも試されます。
第3章:五肢択一を制する3つの鉄則
鉄則①:「正しい肢を選ぶ」のではなく「4つの誤りを消す」
選択肢が難しいと感じるとき、合格者が共通して実践しているのがこの方法です。
「この中にある“正解”を探す」よりも
「明らかに“誤っているもの”を除外する」
これにより、迷う肢が1〜2つに絞られ、正答率が飛躍的に上がります。

正しいものを探すのではなく、間違っているものを探して✕をつけていくということだね。
鉄則②:「最終手段」は“消極的選択”
分からない場合は「最もあり得なさそうな肢」を外してから、少なくとも50%の確率に持ち込むことが重要。
💡例:
A〜Eのうち、A・B・Dは明らかに誤り
CとEで迷った場合→どちらも判断つかないなら**「長く具体的な説明をしている肢」が正解の可能性高**



残り2つまで絞ってそれ以上分からなければ、どちらでもよいので選んでしまいましょう。
ここで時間を使うよりも、他の科目に時間を使った方がよいですよ。
鉄則③:「頻出ワード」を見逃すな
五肢択一には、毎年似た形式・フレーズで繰り返し出題される項目があります。
キーワード | 例 |
---|---|
「常に」「一律に」「絶対に」 | → 断定的な語句は誤りになりやすい |
「〜しなければならない」「〜してもよい」 | → 義務 or 任意の区別を問うパターン |
「例外的に」 | → 条文構造に即した出題(要暗記) |
第4章:40代社会人のための五肢択一トレーニング法
ステップ1:テーマ別に過去問を10年分こなす
過去問を「年度順」ではなく「分野別」で繰り返すと、選択肢の“型”が見えてきます。
おすすめ教材:
- 『出る順行政書士 過去問集』など
ステップ2:1問30秒“速解き”演習をする
時間制限を設けることで、直感的な判断力=試験本番での“処理スピード”を鍛えられます。
【実践例】
・1問30秒で答える(ただし根拠は後で必ず確認)
・1セット10問で回す
ステップ3:なぜ間違えたか“理由ノート”を作る
五肢択一は、間違えた選択肢の“理由”を分析するほど得点力が上がります。
記録例:
問題No | 正解 | 自分の選択 | なぜ誤ったか | 修正ポイント |
---|---|---|---|---|
12 | B | D | 指示語「これ」の読み違い | 選択肢読解の前に設問確認を徹底 |
第5章:実例|48歳・営業職でも五肢択一で合格ライン突破
プロフィール
・年齢:48歳(建設業営業)
・学習期間:半年
・主教材:通信講座+LECの過去問10年分
最初は五肢択一の正答率が3割程度だったが、解き方の“型”を学んでからは、半年後には7割超えを安定して達成。
「知識より、思考パターンの訓練が鍵だった」と語る。
第6章:まとめ|五肢択一は訓練で“勝てる分野”
40代のリスキリングにおいて、限られた学習時間で結果を出すには「得点効率」を最大化する必要があります。
五肢択一は、知識+解法スキル=訓練次第で最も点が取りやすい分野です。
今日から実践できるポイント
- ✅ 消去法を前提に読む
- ✅ キーワードで正誤判断の軸を持つ
- ✅ 過去問はテーマ別に10年分を回す
- ✅ 解説ノートで自分の弱点を可視化する
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