──40代からのリスキリングで“合否を左右する”最大の得点源を攻略せよ──
はじめに|行政書士試験の“関門”である記述式問題とは?
行政書士試験の中でも、「記述式」は受験生の中で特に不安視されやすいパートです。なぜなら、
- 解答欄に40〜50字で文章を書く必要がある
- 採点基準が見えにくく、対策が難しい
- 誤答による“0点”のリスクがある
という要素があるからです。
しかし、逆を言えば「しっかり訓練すれば、確実に差がつけられる」分野でもあります。
特に、40代からリスキリングで行政書士を目指す社会人にとっては、“記述式を制する=合格を手繰り寄せる”と言っても過言ではありません。

文章を書くのは苦手‥‥。



文章と言ってもかなり短いですし、訓練すれば大丈夫ですよ。
第1章:記述式の基本|構成と配点を正しく理解する
試験概要
- 問題数:3問(民法・行政法中心)
- 配点:各20点(計60点)
- 合格基準:60点中およそ40点以上で得点できれば理想的


試験区分 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|
択一式 | 54問 | 216点 |
多肢選択式 | 3問 | 24点 |
記述式 | 3問 | 60点 |
→ 記述式は全体の20%を占め、一問で20点分の価値を持つ“超重要問題”です。
第2章:出題傾向を押さえる|民法・行政法からどう出る?
記述式の出題パターン
分野 | 頻出テーマ例 |
---|---|
民法 | 債務不履行、代理、意思表示、取消・無効など |
行政法 | 行政手続、行政不服審査、行政行為の取消・撤回、処分性など |
これらのテーマは、毎年ほぼ似た構造で出題されています。
出題例(民法)
問:AはBに対し売買契約を申し入れたが、Bは契約内容に誤解があるとしてこれを取り消した。Bの主張が認められる要件を40字程度で説明しなさい。
→ 要点:要素の錯誤であり、意思と表示の不一致が重要
第3章:40代社会人が実践すべき記述式の勉強法5ステップ
ステップ①:頻出テーマの「定型フレーズ」を暗記する
記述式は「自由記述」ではなく、“法律の言葉を使った構成力”が問われる形式です。
項目 | 定型表現例 |
---|---|
錯誤 | 要素の錯誤があるときは意思表示を取り消すことができる |
行政処分 | 行政処分に対しては不服申立てが可能である |
瑕疵担保責任 | 売主に瑕疵があるときは損害賠償を請求できる |
これらの「型」を覚えておくだけで、初見問題でも“組み立てて書ける”ようになります。
ステップ②:条文ベースで“40字要約”練習を積む
実務的な対策として、条文を読んだら40字に要約して書く練習が有効です。
例)民法第95条(錯誤)
要素の錯誤による意思表示は、取り消すことができる。ただし重大な過失があったときは、この限りでない。
【40字記述訓練】
→ 要素の錯誤がある意思表示は、原則として取り消すことができる。
ステップ③:予想問題・過去問の“自作解答”+比較分析
問題演習は必須ですが、さらに効果的なのは以下の流れです:
- 自分で40字記述を作成する
- 模範解答と比較する
- 不足点・過剰点・用語ミスを見つけて修正
このプロセスを3か月繰り返すだけで、文章の精度が格段に上がります。



模範解答とどこが違うのか、必ず明らかにしてください。
ステップ④:添削サービスや通信講座の活用
40代の多忙なビジネスマンには、添削フィードバックが得られる通信講座の活用も効果的です。



添削してもらうと、上達のスピードが一気に速くなります。






ステップ⑤:時間を測って書く“スピード練習”
本番では、1問あたり約10分で記述を仕上げる必要があります。
過去問でタイマーをかけて書く習慣をつけましょう。
第4章:記述式の採点基準|どうすれば20点満点が取れるか?
採点のポイント(推定)
配点要素 | 内容 |
---|---|
法的構成力 | 条文・法理に基づいた内容か |
用語の正確性 | 「取消」「解除」「錯誤」など、正しい法律用語を使っているか |
表現力 | 正確な日本語、誤解のない文になっているか |
採点基準は明らかにされていませんが、上記3点がポイントになると思われます。
第5章:実例|47歳・営業マンが記述式で“48点”を叩き出した戦略
プロフィール
・年齢:47歳
・職業:営業管理職
・使用教材:アガルート記述添削講座+過去問10年分
・勉強時間:平日90分+週末5時間
「最初は法律用語が分からず文章も幼稚だったが、記述練習ノートをつけて添削を受けることで、合格ラインを超える得点が取れるようになった」
第6章:まとめ|記述式は40代からでも“技術で伸ばせる”得点源
記述式は、才能ではなく**「構造理解」と「表現訓練」によって伸ばせるスキル**です。
40代からリスキリングで行政書士試験に挑戦する方にとって、記述式は「不安」ではなく「逆転の切り札」に変えられます。
今日から始める記述式攻略チェックリスト
- ✅ 条文を読みながら“40字要約”を習慣にする
- ✅ 頻出テーマは「定型文」を暗記して書けるようにする
- ✅ 自作答案+模範解答の比較でズレを修正する
- ✅ 添削講座を活用して客観的フィードバックを受ける


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