記述式はこう書け!行政書士合格者が実践した記述力アップ練習法(改訂版)

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44 記述式はこう書け!行政書士合格者が実践した記述力アップ練習法

「択一式は解けるのに、記述になると手が止まる…」
そんな悩みを抱える社会人受験生はとても多いです。

実際、記述式は合否を分ける科目です。2024年度も、記述で10点差が合否を分けたというデータがあります。
つまり、「書ける」かどうかが合格ラインを決めます。

行政書士試験の勉強法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


目次

1. 記述式の出題と配点(60点の“勝負科目”)

科目出題数配点特徴
民法1問20点事例を条文に当てはめる力
行政法2問各20点条文の要件・効果を正確に書く力

60点満点中30点取れれば合格圏。
択一で高得点でも、記述で落とす人が多いので“得点の柱”にすることが大切です。


2. 記述で点が取れない原因(=採点者が困る答案)

失点パターン採点者のコメント
条文の言葉が抜けている「キーワードがないと点が入れられない」
事例をそのまま書いている「条文とのつながりが見えない」
結論がない/長すぎる「要件は合っているが、構成が曖昧」

3. 採点者が見る「60字テンプレート」

記述式は文章力よりも設計力です。
どんな問題でも、以下の型で書けば部分点が確実に入るように作られています。

🟩 基本テンプレート

【論点】+【結論】+【理由(根拠)】

例:「本件は○○にあたり、△△が認められる。なぜなら□□の要件を満たすからである。」

  • 論点(10字):「何の問題か」
  • 結論(20字):「〜できる/〜できない」
  • 理由(30字):「〜の要件を満たす/条文○条による」

= 合計約60字。この型を使えば、採点者が配点箇所を拾いやすくなり、点が伸びます。


4. 民法と行政法の書き方の違い

🟧 民法:事実を「法的言葉」に置き換える

出題例:「AがBに代理権を与えずに契約した」
→「Aに代理権がないため、本人に効果は帰属しない。ただし表見代理の要件を満たせば本人に効果が生じる。」

  • 書き方の型:
    「○○は□□であり、△△が成立する。なぜなら〜(条文○条)」
  • コツ:“誰が誰に何をしたか”→条文の要件語で言い換える

🟦 行政法:要件と効果を「条文順」に並べる

出題例:「処分の執行停止」
→「執行停止は、回復困難な損害を避ける緊急の必要があり、公益を害しないとき認められる。」

  • 書き方の型:
    「○○は、要件A・Bを満たすとき、△△できる。」
  • コツ:数字・期間・主体(処分庁/審査庁)を正確に書くと一気に加点

5. 合格者のリアル体験談

体験談①|38歳・営業職(初学)

「最初は“書く練習”が苦痛でした。けど『60字テンプレート』に沿って結論→理由→根拠の順で書くと、1問5分で終わるように。
模試で記述平均12点→18点になりました。」

体験談②|42歳・事務職(再挑戦)

「民法の事例を“図解”してから書くようにしたら、整理が早くなりました。
“要件語”をメモしてから書くことで、採点者の目線が分かるようになりました。」


6. 忙しい社会人のための「択一連動型」記述トレーニング

記述だけを別でやると続きません。
択一学習と連動させるのがコツです。

タイミング練習内容時間
朝(通勤中)択一で扱った論点を1つ選ぶ5分
昼(休憩中)「論点→結論→理由」を口に出す5分
夜(帰宅後)ノートに60字で書く10分

15分/日で1問完結。 択一と記述を同時に回すと知識が定着します。


7. 記述式に強くなる教材と講座

アガルート行政書士講座(おすすめ)

  • 記述式の60字テンプレート指導がわかりやすい
  • 添削+音声解説付きで、短時間でも復習できる
  • 「択一→記述」連動の復習ルートを推奨

(参考)他講座の特徴

  • フォーサイト:フルカラーでビジュアル理解に強い
  • 資格スクエア:講義が分かりやすくAIサポートが充実
  • スタディング:スマホでスキマ学習が可能

8. 内部リンク(関連記事)


9. まとめ|「書く」より「構成」で点を取る

  • 記述式は文章のうまさより型通りの構成で勝負。
  • 「論点→結論→理由」の順で書けば、採点者が迷わない答案になる。
  • 択一の論点を1日1つ60字に要約するだけでも、合格点に近づける。
👉 今日の10分トレーニング
  1. 択一の過去問を1問選ぶ
  2. 「論点→結論→理由」で60字答案を書く
  3. 模範解答と比べて足りなかった語(要件・条文番号)を追記

この習慣を1ヶ月続ければ、記述式はもう怖くありません。
“書ける人”は、型を知っている人です。

社会人の行政書士試験の勉強法はこちらの記事をご覧ください。

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