宅建に落ちたとわかったら、まず敗因を科目ごとの点数で特定します。次に受けられるのは2027年10月の試験で、いま申し込める講座はすでに2027年合格目標です。自己採点のあとから逆算した1年間の立て直し手順を、忙しい社会人向けに整理しました。
「もう1年やるのか」と迷う時間が、いちばんもったいないところです。宅建は相対評価で、合格点が年によって動きます。落ちた理由が「実力不足」なのか「配点の置き方」なのかは、点数の内訳を見ればすぐ分かります。
結論:やることは3つだけ
やることは、敗因を科目別の点数で特定する/2027年の学習設計を決める/独学か講座かを決めるの3つです。順番も、この通りに進めてください。
逆に、いま他人のボーダー予想を読みに行く必要はありません。合格発表の日に、その年の合格点(合否判定基準)が公表されます。予想を追いかけても、点数は1点も動きません。
自己採点がまだなら、先にこちらを使ってください。
▶ 宅建の自己採点|何点なら合格圏?発表までの動き方
1. 敗因は「勉強時間」ではなく科目別の点数で特定する
敗因の特定は、科目ごとの得点を並べるところから始めます。「時間が足りなかった」は敗因ではなく、結果の感想です。同じ勉強時間でも、どの科目に置いたかで点数は変わります。
宅建は50問。合格基準点は、50問中33〜38点の範囲で動いてきましたです(過去10年・12回の実績/2026年7月に一般財団法人不動産適正取引推進機構の公表資料で確認)。登録講習修了者(5問免除)は45問中28〜33点でした。
つまり、12〜17問を落とすと届かないが分かれ目です。合計だけを見て「あと2点だった」と嘆いても、次に何をするかは決まりません。
やること
科目ごとに「正答数/出題数」を書き出し、いちばん取りこぼした科目を1つだけ選びます。次の1年は、そこを最優先にします。
合格点が年ごとにどう動いてきたかは、推移のデータで確かめられます。
▶ 宅建試験の合格率推移と合格ラインの仕組み
2. 次の試験は2027年10月。申込は例年7月に締め切られる
次に受けられるのは2027年10月の試験です。2026年度(令和8年度)の試験は10月18日に実施され、合格発表は11月25日でした。受験申込は7月31日で締め切られています。
申込は試験の約3か月前に終わるという点は、毎年つまずく人が多いところです。令和9年度の日程は、まだ公表されていません(2026年9月23日時点)。例年どおりなら、申込は夏、試験は10月の第3日曜です。
注意
「次は必ず受ける」と決めていても、申込を忘れるとその年は受けられません。日程が公表されたら、申込開始日と締切日をカレンダーに入れてください。
3. 1年の使い方:最初の半年で決まる
2027年10月まではおよそ1年あります。前半をどう使うかで、直前期の余裕が変わります。
| 時期 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 合格発表〜年末 | 敗因の科目を1つ決め、テキストを読み直す | 1日30〜60分 |
| 1〜3月 | 宅建業法を先に固める(出題数がいちばん多い) | 1日1時間 |
| 4〜7月 | 権利関係と法令上の制限を過去問で回す | 1日1〜1.5時間 |
| 8〜9月 | 模試と復習。間違いをノートではなく問題集の余白に1行で書く | 1日1.5〜2時間 |
| 10月 | 直前期。新しい教材を増やさない | 1日2時間 |
※学習時間の目安は、予備校や合格者の体験にもとづく数字です。各試験の公式サイトは「合格に必要な学習時間」を公表していません。必要な時間は、前提知識や1日に取れる時間で大きく変わります。
毎日の組み立て方は、社会人向けに別記事で具体化しています。
▶ 宅建に最短合格するための勉強時間とスケジュールの立て方
4. 独学を続けるか、講座を使うか
判断の基準は1つだけです。去年の敗因を自分で説明できて、直し方も言えるなら独学を続け、そうでないなら講座を検討してください。
「勉強不足だった」としか言えない場合、同じやり方をもう1年続けることになります。1年目と2年目で変わるのは、時間ではなく順番と優先順位です。
2027年合格目標の講座は、すでに販売中
2026年9月23日に各社の公式サイトで確認した状況です。価格は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
| 講座 | 対象年度 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| アガルート | 2026年・2027年合格目標の両方 | キックオフ10,780円/入門カリキュラム ライト54,780円・フル107,800円 |
| フォーサイト | 2027年試験対策のみ(「2026年試験には対応しておりません」と明記) | デジタルプラン19,800円/バリューセット1 59,800円・2 64,800円・3 69,800円 |
| スタディング | 2026年+2027年度合格目標 | ミニマム14,960円/スタンダード19,800円〜/コンプリート24,800円〜 |
※2026年9月23日に各社公式サイトで確認。割引・クーポンの有無で実際の支払額は変わります。
受験経験者向けのセットを用意しているのはフォーサイトです。2027年試験対策のプランに再チャレンジセットがあり、基礎からやり直すのではなく、演習を中心に組み直したい人向けの構成になっています(2026年9月23日に公式サイトで確認)。
価格の並びと、給付金を使った場合の実質負担は、こちらにまとめています。
▶ 宅建の通信講座を安く受ける方法|価格順比較と給付金
よくある質問
Q. 2年目は独学のほうが早いと聞きました
人によります。1年分の知識が残っているぶん、独学でも回せるのは事実です。ただし去年と同じ順番で同じ教材を同じ時間だけ回すなら、教材を替えても結果は変わりにくいところです。
Q. 5問免除(登録講習)は受けたほうがいいですか
宅地建物取引業に従事していて登録講習を修了すると、5問が免除され、45問で受験します。合格基準点も45問ベースになり、過去10年では28〜33点の範囲でした。勤務先が宅建業者なら、講習の費用と日程を確認する価値があります。
Q. 発表前ですが、いま勉強を始めるべきですか
自己採点が再挑戦圏なら、発表を待たずに始めて問題ありません。ボーダー圏なら、発表まではテキストの読み直しだけにとどめるのほうが現実的です。
まとめ
落ちた年にやるべきことは、反省ではなく仕分けです。科目別の点数から敗因を1つ選び、2027年10月までの1年で、そこに時間を寄せます。講座を使うかどうかは、去年の敗因を自分の言葉で説明できるかで決めてください。
まずは自己採点の結果を確かめるところからです。
▶ 宅建の自己採点|何点なら合格圏?発表までの動き方
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