「フォーサイトのFP講座、合格率90%台って本当だろうか」
「6万円台を払う価値が、独学との差としてあるのか」
検索してこのページにたどり着いた方の関心は、だいたいこの2つに絞られます。答えを先に言います。フォーサイトは「紙のテキストで腰を据えて学びたい初学者」に向き、「スマホだけで完結させたい人」には向きません。合格率の数字は公式が公表している実数ですが、読み方には注意点があります。順に見ていきます。
なお、FP資格そのものの価値やキャリアへの活かし方から知りたい方は、先にこちらをご覧ください。
→ FP資格とは?30代・40代から取得するメリットとキャリアの可能性【完全ガイド】
結論|フォーサイトFP講座はこういう人におすすめ
FPを初めて学ぶ人で、平日の夜や土日に30分〜1時間の机の時間が取れるなら、フォーサイトが第一候補になります。フルカラーのテキストと図解で、保険や税金の用語に初めて触れる人でも意味がつかめる作りだからです。
逆に、机に向かう時間がほぼゼロで、通勤電車の20分だけが勉強時間という人には勧めません。フォーサイトはスマホ完結型の講座ではないためです。この場合はスマホ1台で講義から演習まで回る講座のほうが続きます。
✅ 受講生の合格率は学科90.32%・実技89.66%(全国平均は学科47.18%・実技56.47%/2026年7月時点の公式表示)
✅ 価格はバリューセット1が60,800円〜、バリューセット2が65,800円〜(税込)
✅ バリューセット1・2は一般教育訓練給付金の対象。条件を満たせば受講料の20%が戻る
フォーサイトFP講座の特徴|満点ではなく合格点を狙う設計
フォーサイトの教材は、試験範囲を網羅することより「合格点に届くこと」を優先して作られています。FP2級の学科は6割の得点で合格です。つまり4割は落としてよい試験で、その4割に時間を使わせない設計になっています。テキストが厚すぎないのは手抜きではなく、この方針の結果です。
教材の中心はフルカラーのテキストです。ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続。FPの6分野はどれも初めて聞く用語が並びますが、図解とイラストで流れを見せる作りになっており、文字だけのテキストより頭に残ります。
eラーニング「ManaBun」でスキマ時間を拾う
ManaBunは、フォーサイトの学習を支えるeラーニングシステムです。スマホやPCで講義動画を視聴し、確認テストを解き、学習の進み具合を記録できます。
便利なのはスケジュール機能です。学習に使える曜日と時間を入力すると、試験日から逆算した学習計画が自動で組まれます。「今週どこまで進んでいれば間に合うのか」が画面に出るので、仕事の繁忙期に1週間空いてしまっても、どこから戻ればよいかで迷いません。独学で最初につまずくのが、この進捗管理です。
料金プランとコース構成(2026年7月時点)
フォーサイトのFP講座は、2級を狙うか3級から始めるか、紙のテキストを使うかデジタルだけにするかで価格が変わります。主なコースは次のとおりです。
| コース名 | 価格(税込) | 教育訓練給付金 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| バリューセット1 | 60,800円〜 | 対象 | 2級の学科・実技をまとめて対策したい人(公式の人気No.1表示) |
| バリューセット2 | 65,800円〜 | 対象 | 3級から2級まで一気に狙う初学者 |
| 2級学科試験対策講座 | 57,800円 | 対象外 | 学科だけを補強したい人(AFP認定研修対象講座) |
| 2級実技試験対策講座 | 57,800円 | 対象外 | 実技だけを補強したい人(AFP認定研修の対象外) |
| 2級試験対策講座(デジタルプラン) | 19,800円 | 対象外 | 紙の教材が不要で費用を抑えたい人 |
| 3級試験対策講座(デジタルプラン) | 3,900円 | 対象外 | まず3級だけ試したい人 |
※価格・コース構成は2026年7月にフォーサイト公式サイトで確認した内容です。教育訓練給付金は、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけが使える制度。フォーサイトが公開している対象講座一覧に指定番号付きで載っているのはバリューセット1・2の2つだけなので、それ以外は「対象外」としています。価格は「〜」表記のとおりオプションで変動し、合格目標は2026年11月(受講期限2026年11月29日)と表示されていました。FP試験はCBT方式で通年実施されているため、自分の受検予定時期に対応しているかは申込前に公式サイトでご確認ください。
教育訓練給付金で実質1割引き以上になる
バリューセット1とバリューセット2は、一般教育訓練給付金の対象です。受講開始時に雇用保険の一般被保険者である期間が通算1年以上あるなどの条件を満たし、講座を修了すると、支払った受講料の20%(上限10万円)がハローワークから戻ります。受験するかどうか、合格したかどうかは支給に関係ありません。
60,800円のバリューセット1なら、戻る額は12,160円。実質48,640円です。ただし支給額が4千円を超えない場合は支給されず、DVDオプション料金やキャッシュレス決済のポイント利用分は算定から外れます。バリューセット以外のコース(2級学科試験対策講座やデジタルプランなど)は給付金の対象になりません。安さで19,800円のデジタルプランを選んでも、給付金を使えるバリューセット1との実質差は約2万9千円まで縮みます。自分が給付金の要件を満たすかどうかは、住所地のハローワークで確認できます。
コースごとの詳しい内容と、いま適用されているキャンペーンは公式サイトで確認できます。
評判から見えるメリット3つ
1. 合格率が公表されていて、数字が高い
フォーサイトの最大の強みは、受講生の合格率を数字で出していることです。学科90.32%、実技89.66%。全国平均は学科47.18%・実技56.47%ですから、学科で約1.91倍、実技で約1.59倍の水準です(いずれも2026年7月時点の公式表示)。累計受講者数は30,020名と公表されています。
通信講座の中には合格率を公表しない会社もあります。数字を出すこと自体が、教材への自信の表れです。ただしこの合格率は集計期間によって変動し、公式サイト上で対象年度が明示されていません。申込前に公式サイトで最新の数値と集計条件を確認してください。
2. 初学者がつまずく用語を、図でまたいでくれる
教材が分かりやすいという評価は、フォーサイトの評判で最も多く語られる点です。実際、FPの学習でつまずきやすいのは計算そのものより「そもそも何の話をしているか」の部分です。たとえば公的年金の全体像や、相続の法定相続分の考え方。フルカラーの図解は、この最初の一段を越えるために効きます。
3. 給付金でコストを圧縮できる
教育訓練給付金の対象講座であることは、6万円台という価格を検討する上で無視できません。条件を満たす会社員なら、バリューセット1は実質4万8千円台まで下がります。給付金対象の通信講座は限られており、ここは選択の決め手になり得ます。
デメリット・弱点3つ(正直に書きます)
1. スマホ完結型ではない
最大の弱点はここです。ManaBunで講義は見られますが、学習の中心は紙のテキストに置かれた設計です。通勤中のスマホだけで合格まで持っていきたい人には、教材の重心が合いません。スマホ完結を最優先するなら、他社の低価格講座のほうが素直です。
2. 価格は最安ではない
バリューセット1で60,800円〜という価格は、FP通信講座の中では中位から上です。3級・2級のセットを3万円台で提供する講座もあります。給付金を使えば差は縮みますが、給付金の対象にならない人(雇用保険の加入期間が足りない人など)にとっては、価格差がそのまま残ります。
3. 合格率の数字は、そのまま自分の確率ではない
90.32%という数字は魅力的ですが、これは受講生全体の実績であり、対象年度が公式サイトに明示されていません。通信講座の合格率は、集計の対象範囲(アンケート回答者のみ、模試受験者のみなど)によって見え方が変わるのが一般的です。教材が良いことの傍証として見るのが妥当で、「申し込めば9割受かる」と読むのは違います。結局のところ、テキストを開いた回数だけが結果を決めます。
向いている人/向いていない人
ここまでを踏まえると、判断の分かれ目は「紙のテキストを開く時間が取れるか」と「給付金の対象になるか」の2点です。
✅ FPの学習が初めてで、用語からつまずきそうな人
✅ 夜や土日に30分〜1時間、机に向かう時間を作れる人
✅ 会社員で雇用保険に入っており、教育訓練給付金を使える人
✅ 3級から2級まで一気に取りたい人(バリューセット2)
❌ 通勤中のスマホだけで完結させたい人
❌ 費用を3万円台に抑えたい人
❌ すでにFPの実務経験があり、直前の演習量だけが欲しい人
フォーサイトと他社を横に並べて比べたい方は、価格・合格実績・教材の重心を一覧にした比較表があります。記事末のリンクからどうぞ。
よくある質問
Q. いま申し込むと、いつの試験に間に合いますか?
公式サイトの表示は2026年11月合格目標です(2026年7月確認)。FP2級・3級はCBT方式で通年受験できるため、申込のタイミングを試験日に合わせる必要はありません。受検日は自分で予約します。ただし年末年始などに休止期間があるので、受検予定日が決まっている場合は日本FP協会のサイトで実施日程を、教材の対応時期はフォーサイト公式で確認してください。
Q. 3級を飛ばして2級から受けられますか?
受けられます。FP2級の受検資格は4つあり、そのうちの1つが「AFP認定研修の修了者」です。日本FP協会も「3級FP技能検定に合格していない場合でも、AFP認定研修(基本課程)を修了することで、2級FP技能検定の受検資格が得られます」と明記しています(2026年7月確認)。
ここがフォーサイトを選ぶ意味の大きい部分です。バリューセット1・2と2級学科試験対策講座は、公式サイトで「AFP認定研修対象講座」と表示されています(2026年7月確認)。つまり3級を受けずに2級へ進む道が用意されています。研修の修了には提案書(ライフプランの計画書)の作成といった要件があるので、手順は申込前に公式サイトで確認してください。
注意点が1つ。2級実技試験対策講座だけは対象外で、公式が「AFP認定研修の対象講座ではありません。2級FP技能検定の受検資格が得られないことを、予めご注意ください」と明記しています。実技の単科だけを買っても受検資格は付きません。3級そのものも取っておきたい人は、3級教材が入るバリューセット2(65,800円〜)を選びます。
Q. 働きながらでも終わりますか?
可能です。ManaBunのスケジュール機能に、勉強に使える曜日と時間を入れておけば、逆算した計画が組まれます。仕事で1週間手が止まっても、どこから戻るかが画面に出るので復帰しやすい設計です。むしろ計画が立たないまま独学を始めるほうが、途中で止まります。
Q. 教育訓練給付金は誰でも使えますか?
誰でもではありません。受講開始時に雇用保険の一般被保険者である期間が通算1年以上あるなどの要件を満たし、講座を修了した場合に、受講料の20%(上限10万円)が支給されます。支給額が4千円を超えないときは支給されません。対象コースはバリューセット1・2の2つだけで、単科講座とデジタルプランは対象外です(2026年7月確認)。自分が対象かどうかは、住所地のハローワークで確認できます。
まとめ
フォーサイトのFP講座は、初学者が最初の一段でつまずかないための教材です。フルカラーのテキストで6分野の全体像をつかみ、ManaBunで進捗を管理する。この組み合わせが、平日の夜に1時間しか取れない30代・40代に効きます。受講生の合格率は学科90.32%・実技89.66%(2026年7月時点の公式表示・集計期間により変動)。
一方で、スマホだけで完結させたい人や、費用を3万円台に抑えたい人には合いません。この2つに当てはまるなら、他社を検討したほうが後悔しません。
迷っているなら、判断材料は「机に向かう時間が週に何分あるか」です。時間が取れるなら、バリューセット1(60,800円〜)が入口になります。給付金の対象なら実質4万8千円台。価格と対応試験は変わることがあるので、申込前に公式サイトで最新の表示を確認してください。
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